iOS不具合修復

iPhone/iPadのDFUモード完全ガイド|入り方と解除方法を解説!

著者 山崎 あずさ   最終更新日 2025-04-08 / カテゴリiOS不具合修復

iPhoneやiPadを使用していると、時に深刻な不具合に遭遇することがあります。通常の再起動では解決せず、「DFUモード」が必要になる場合も少なくありません。iPhoneのDFUモードは、ソフトウェアが完全に機能しなくなった時の最終手段として、デバイスを復活させる強力な方法です。同様に、iPadでもDFUモードを活用することで、深刻なシステム障害から復旧できます。

しかし、多くのユーザーは「DFUモードとは」何か、どのようにiPhoneをDFUモードにするのか、そしてDFUモードの解除方法について正確に理解していません。本記事では、あらゆるiOSデバイス向けに、DFUモードの基本概念から実践的な操作手順、トラブルシューティングまで詳しく解説します。

Part1.DFUモードとは?基本知識とリカバリーモードとの違い

1.1 DFUモードとは?基本知識と重要性

DFUモード(Device Firmware Update)は、iPhoneやiPadが起動しない、フリーズする、iOSアップデートに失敗するなど、深刻なシステム障害が発生した際の「最終手段」です。Apple公式の機能ではありませんが、リカバリーモードでは解決できない問題(ファームウェアの破損、脱獄後の不具合など)に対処できます。

ただし重要な注意点として、DFUモードから解除する際には、デバイスが工場出荷状態にリセットされるため、事前にデータのバックアップを取っておくことが絶対に必要です。バックアップなしにDFUモード解除を行うと、すべてのデータが完全に失われてしまいます

    DFUモードが役立つ具体例

  • iOSアップデート失敗で「Appleロゴで固まった」
  • 脱獄(Jailbreak)後のシステムクラッシュ
  • iPad Proなど新型機種の起動不良

1.2 リカバリーモードとDFUモードの違い

リカバリーモードとDFUモードは混同されがちですが、機能と対応範囲に明確な違いがあります。DFUモードとは、iOSのブートローダーすら起動しない状態でデバイスを復元できる手段であり、リカバリーモードでは対応できない深刻な問題(脱獄失敗やファームウェアのダウングレードなど)にも対応可能です。

リカバリーモードとの違い

項目 DFUモード リカバリーモード
画面表示 真っ暗(無反応) iTunes/回復モード画面
対応範囲 ファームウェアレベル修復 iOSソフトウェア修復
データ消去 必ず初期化 アップデート時は保持可能
メッセージ表示 iTunesはリカバリーモードのiPhoneを見つけました アップデートまたは復元を必要としているiPhoneに問題があります

※画像をご参照ください。

リカバリーモードとdfuモードの違い

このように、DFUモードはiPhoneやiPadの深刻なトラブルから復元するための強力なツールです。いざという時のために、お使いのデバイスをDFUモードにする方法を知っておくことは非常に重要です。

Part2.【機種別】iPhone/iPadをDFUモードに入れる方法

それでは、iPhone/iPadをDFUモードに入れる方法を確認しましょう。

2.1 iPhoneをDFUモードにする方法(モデル別ガイド)

iPhoneをDFUモードにする場合、まず最新バージョンのiTunesを起動したパソコンが必要です。以下では、各iPhoneモデル別のDFUモードへの入り方をご紹介します。

準備ステップ:

  • 最新バージョンのiTunesまたはmacOS Catalina以降のFinderをPC/Macで起動します

  • お使いのiPhoneをUSBケーブルでコンピューターと接続します

以下の手順に従って、お持ちのiPhoneモデルに適した方法でDFUモードに入れます

iPhone 6s/SE(第1世代)以前

  • 「電源ボタン」を長押しして電源をオンにします。
  • Appleロゴが表示されたら「電源ボタン」を押し続けながら「ホームボタン」も同時に長押しします。
  • デバイスの画面が真っ暗になったら「電源ボタン」のみを離し、「ホームボタン」は引き続き押し続けます。
  • 画面が完全に黒いままで、iTunesに認識されればDFUモードへの移行成功です

iPhone 7/ 7(Plus):

  • 「電源ボタン」を長押しして電源をオンにします.
  • Appleロゴが表示されたら「電源ボタン」を押し続けた状態で「音量(小)ボタン」も同時に長押しします。
  • iPhoneの画面が真っ暗になったら「電源ボタン」を離し、「音量(小)ボタン」のみを押し続けます。
DFUモードを起動

iPhone 8以降のモデル

  • 音量アップ→音量ダウンを素早く押して離します。
  • 「電源ボタン」を約10秒ほど押し続け、画面が真っ暗になったら「電源ボタン」を押しながら「音量ダウン」も5秒ほど同時に押し続けます。
  • 「電源ボタン」を離し、「音量ダウン」のみをさらに10秒ほど押し続けます

画面は完全に黒画面になって(スリープ状態と間違えないよう注意)、iTunes/Finderに「リカバリーモードを検出」と表示されると、成功にDFUモードに入れます。

2.2 iPadをDFUモードにする操作手順

iPadデバイスをDFUモードにする方法も、モデルによって操作が異なります。DFUモードiPadへの入り方は、基本的にiPhoneと同じ原理ですが、デバイスの特性に合わせた手順があります。

ホームボタン搭載のiPad:

  • 電源ボタンとホームボタンを同時に約10秒間押し続けます。

  • 電源ボタンから指を放し、ホームボタンだけを約15秒間押し続けます。

Face ID搭載のiPad:

  • 音量アップ→音量ダウンを1秒ずつ順に押します。

  • 画面が真っ暗になるまで電源ボタンを長押しします。

  • 電源ボタンを押し続けながら、音量ダウンボタンを5秒間押し続けます

  • 電源ボタンを離して、音量ダウンボタンのみをさらに10秒間押し続けます。

DFUモードを起動

これらの手順で、お使いのiPadをDFUモードに入れることができます。次のセクションでは、DFUdfuモード解除の方法と、デバイスを安全に復元する手順について詳しく解説します。

DFUモードから復元できない場合は、ReiBootがおすすめです。専門知識がなくても簡単に操作でき、データを失わずにiPhoneを修復できます。わずか数クリックでリカバリーモードの起動や終了、iOSの不具合も修正可能。初心者でも安心して使える便利なツールです。

Part3.DFUモードからの安全な解除・復元手順

DFUモードに入れたデバイスを通常の状態に戻すには、DFUモード解除の手順が必要です。iPhoneのDFUモードからの復元方法は、入り方に比べて比較的シンプルです。基本的には強制再起動を行うことでDFUモードから抜け出すことができます。

iPhoneモデル別のDFUモードの解除する方法

iPhone 6s/SE第1世代以前:

画面にAppleロゴが表示されるまで、「ホームボタン」と「電源ボタン」を同時に10秒以上押し続けます。

iPhone 7/7 Plusの場合:

画面にAppleロゴが表示されるまで、「電源ボタン」と「音量ダウン」を同時に10〜15秒押し続けます。

iPhone 8以降の場合:

  • 「音量アップ」を素早く押して離します。

  • 続けて「音量ダウン」も素早く押して離します。

  • 画面にAppleロゴが表示されるまで「サイドボタン(電源ボタン)」を長押しします。

DFUモードからの安全な解除

関連記事: iPhone強制終了・再起動する方法には?できない時の対処法及び実用なコツも紹介!

iPadモデル別のDFUモードの解除する方法

ホームボタン搭載のiPad:

Appleロゴが表示されるまで「ホームボタン」と「電源ボタン」を同時に押し続けます。

iPad強制再起動

Face ID搭載のiPad:

  • 「音量アップ」を押してすぐに離します。

  • 続けて「音量ダウン」を押してすぐに離します。

  • デバイスが再起動するまで「電源ボタン(トップボタン)」を長押しします。

    iPad 強制再起動

関連記事: iPad再起動・強制再起動する方法には?できない時の対処法及び実用なコツも紹介!

Part4.DFUモードから解除・復元できない場合の対策

通常、DFUモードは意図的に起動させるものですが、何らかの理由でDFUモード解除ができない状況に陥ることがあります。特にiTunesやFinderを使った標準の復元方法では、すべてのデータが消去されてしまうため、大切な写真やメッセージを失いたくない方には大きな問題となります。ここでは、iPhoneのDFUモードやiPadのDFUモードから、データを保持したまま安全に解除する方法をご紹介します。

DFUモードとは、デバイスのファームウェアを完全に書き換えるための特殊な状態ですが、専用の復元ソフトウェア「Tenorshare ReiBoot」を使えば、データを消去せずにiPhoneをDFUモードから復元することが可能です。初心者向けの修復ソフトなので、特に専門知識がなくても気軽に利用できます。では早速、下記よりReiBootをダウンロードしてインストールしましょう。

  • ソフトを起動して、DFUモードになったiPhoneをコンピューターと接続します。そして、「あらゆるiOS不具合を解消」下の「開始」ボタンをクリックします。

    iPhoneをDFUモードから解除・復元する方法 - Tenorshare ReiBootあらゆるiOS不具合を解消
  • 次に進むと、「普通モード」ボタンをクリックします。

    あらゆるiOS不具合を解消 - iPhoneをDFUモードから解除・復元する方法
  • 「ダウンロード」をクリックして、最新のiOSファームウェアをダウンロードします。

    ファームウェアをダウンロードする - iPhoneをDFUモードから解除・復元する方法
  • ダウンロード完了の画面が出たら、、「普通モードを開始」ボタンをクリックしてiPhoneをDFUモード復元しましょう。

    ファームウェアをダウンロード中 -iPhoneをDFUモードから解除・復元する方法
  • ハードウェア方面の障害がなければ、修復完了後、iPhoneがDFUモード状態から脱出し、自動的に再起動するはずです。

Part5.DFUモードに関するよくある質問(FAQ)

質問1:DFUモードとリカバリーモードどちらを使うべき?

DFUモードとリカバリーモードのどちらを使うべきかは、iPhoneのトラブルの深刻度や目的によって異なります。以下にそれぞれのモードの違いと、使い分けのポイントをまとめます。

リカバリーモード(Recovery Mode) DFUモード(Device Firmware Update Mode)
・iOSアップデート中にエラーが出て止まった
・通常の再起動で直らない不具合がある
・iPhoneがリンゴループ(Appleロゴで止まる)状態
・iTunesやFinderにiPhoneを認識させたいとき
・リカバリーモードでも直らない
・iOSの完全な再インストールが必要
・脱獄(Jailbreak)の準備をしている(一般ユーザーは不要)
・システムが深刻に壊れていて復旧が難しい場合

まとめ

DFUモードの特徴や入り方、解除方法は以上です。リカバリーモードよりも強制力の強いiOSのアップデート機能として、色んな場合に役立ちますので、ぜひ覚えてみましょう。万が一iPhoneがDFUモードから抜け出せなくなったら、iOS不具合修復ツールTenorshare ReiBootを使って、初期化せずに復元可能なので、お気軽にご利用下さい。

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  • 最新のiPhoneおよびiOS 17/iPadOS 17に対応

  最終更新日 2025-04-08 / カテゴリ  iOS不具合修復

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