iPhone/iPadのDFUモード完全ガイド|入り方と解除方法を解説!
iPhoneやiPadを使用していると、時に深刻な不具合に遭遇することがあります。通常の再起動では解決せず、「DFUモード」が必要になる場合も少なくありません。iPhoneのDFUモードは、ソフトウェアが完全に機能しなくなった時の最終手段として、デバイスを復活させる強力な方法です。同様に、iPadでもDFUモードを活用することで、深刻なシステム障害から復旧できます。
しかし、多くのユーザーは「DFUモードとは」何か、どのようにiPhoneをDFUモードにするのか、そしてDFUモードの解除方法について正確に理解していません。本記事では、あらゆるiOSデバイス向けに、DFUモードの基本概念から実践的な操作手順、トラブルシューティングまで詳しく解説します。
- Part1.DFUモードとは?基本知識とリカバリーモードとの違い
- Part2.【機種別】iPhone/iPadをDFUモードに入れる方法
- Part3.DFUモードからの安全な解除・復元手順
- Part4.DFUモードから解除・復元できない場合の対策
- Part5.DFUモードに関するよくある質問(FAQ)
Part1.DFUモードとは?基本知識とリカバリーモードとの違い
1.1 DFUモードとは?基本知識と重要性
DFUモード(Device Firmware Update)は、iPhoneやiPadが起動しない、フリーズする、iOSアップデートに失敗するなど、深刻なシステム障害が発生した際の「最終手段」です。Apple公式の機能ではありませんが、リカバリーモードでは解決できない問題(ファームウェアの破損、脱獄後の不具合など)に対処できます。
ただし重要な注意点として、DFUモードから解除する際には、デバイスが工場出荷状態にリセットされるため、事前にデータのバックアップを取っておくことが絶対に必要です。バックアップなしにDFUモード解除を行うと、すべてのデータが完全に失われてしまいます。
- iOSアップデート失敗で「Appleロゴで固まった」
- 脱獄(Jailbreak)後のシステムクラッシュ
- iPad Proなど新型機種の起動不良
DFUモードが役立つ具体例
1.2 リカバリーモードとDFUモードの違い
リカバリーモードとDFUモードは混同されがちですが、機能と対応範囲に明確な違いがあります。DFUモードとは、iOSのブートローダーすら起動しない状態でデバイスを復元できる手段であり、リカバリーモードでは対応できない深刻な問題(脱獄失敗やファームウェアのダウングレードなど)にも対応可能です。
リカバリーモードとの違い
項目 | DFUモード | リカバリーモード |
画面表示 | 真っ暗(無反応) | iTunes/回復モード画面 |
対応範囲 | ファームウェアレベル修復 | iOSソフトウェア修復 |
データ消去 | 必ず初期化 | アップデート時は保持可能 |
メッセージ表示 | iTunesはリカバリーモードのiPhoneを見つけました | アップデートまたは復元を必要としているiPhoneに問題があります |
※画像をご参照ください。

このように、DFUモードはiPhoneやiPadの深刻なトラブルから復元するための強力なツールです。いざという時のために、お使いのデバイスをDFUモードにする方法を知っておくことは非常に重要です。
Part2.【機種別】iPhone/iPadをDFUモードに入れる方法
それでは、iPhone/iPadをDFUモードに入れる方法を確認しましょう。
2.1 iPhoneをDFUモードにする方法(モデル別ガイド)
iPhoneをDFUモードにする場合、まず最新バージョンのiTunesを起動したパソコンが必要です。以下では、各iPhoneモデル別のDFUモードへの入り方をご紹介します。
準備ステップ:
最新バージョンのiTunesまたはmacOS Catalina以降のFinderをPC/Macで起動します
お使いのiPhoneをUSBケーブルでコンピューターと接続します
以下の手順に従って、お持ちのiPhoneモデルに適した方法でDFUモードに入れます
iPhone 6s/SE(第1世代)以前
- 「電源ボタン」を長押しして電源をオンにします。
- Appleロゴが表示されたら「電源ボタン」を押し続けながら「ホームボタン」も同時に長押しします。
- デバイスの画面が真っ暗になったら「電源ボタン」のみを離し、「ホームボタン」は引き続き押し続けます。
- 画面が完全に黒いままで、iTunesに認識されればDFUモードへの移行成功です
iPhone 7/ 7(Plus):
- 「電源ボタン」を長押しして電源をオンにします.
- Appleロゴが表示されたら「電源ボタン」を押し続けた状態で「音量(小)ボタン」も同時に長押しします。
- iPhoneの画面が真っ暗になったら「電源ボタン」を離し、「音量(小)ボタン」のみを押し続けます。

iPhone 8以降のモデル
- 音量アップ→音量ダウンを素早く押して離します。
- 「電源ボタン」を約10秒ほど押し続け、画面が真っ暗になったら「電源ボタン」を押しながら「音量ダウン」も5秒ほど同時に押し続けます。
- 「電源ボタン」を離し、「音量ダウン」のみをさらに10秒ほど押し続けます
画面は完全に黒画面になって(スリープ状態と間違えないよう注意)、iTunes/Finderに「リカバリーモードを検出」と表示されると、成功にDFUモードに入れます。
2.2 iPadをDFUモードにする操作手順
iPadデバイスをDFUモードにする方法も、モデルによって操作が異なります。DFUモードiPadへの入り方は、基本的にiPhoneと同じ原理ですが、デバイスの特性に合わせた手順があります。
ホームボタン搭載のiPad:
電源ボタンとホームボタンを同時に約10秒間押し続けます。
電源ボタンから指を放し、ホームボタンだけを約15秒間押し続けます。
Face ID搭載のiPad:
音量アップ→音量ダウンを1秒ずつ順に押します。
画面が真っ暗になるまで電源ボタンを長押しします。
電源ボタンを押し続けながら、音量ダウンボタンを5秒間押し続けます
電源ボタンを離して、音量ダウンボタンのみをさらに10秒間押し続けます。

これらの手順で、お使いのiPadをDFUモードに入れることができます。次のセクションでは、DFUdfuモード解除の方法と、デバイスを安全に復元する手順について詳しく解説します。
DFUモードから復元できない場合は、ReiBootがおすすめです。専門知識がなくても簡単に操作でき、データを失わずにiPhoneを修復できます。わずか数クリックでリカバリーモードの起動や終了、iOSの不具合も修正可能。初心者でも安心して使える便利なツールです。
Part3.DFUモードからの安全な解除・復元手順
DFUモードに入れたデバイスを通常の状態に戻すには、DFUモード解除の手順が必要です。iPhoneのDFUモードからの復元方法は、入り方に比べて比較的シンプルです。基本的には強制再起動を行うことでDFUモードから抜け出すことができます。
iPhoneモデル別のDFUモードの解除する方法
iPhone 6s/SE第1世代以前:
画面にAppleロゴが表示されるまで、「ホームボタン」と「電源ボタン」を同時に10秒以上押し続けます。
iPhone 7/7 Plusの場合:
画面にAppleロゴが表示されるまで、「電源ボタン」と「音量ダウン」を同時に10〜15秒押し続けます。
iPhone 8以降の場合:
「音量アップ」を素早く押して離します。
続けて「音量ダウン」も素早く押して離します。
画面にAppleロゴが表示されるまで「サイドボタン(電源ボタン)」を長押しします。

関連記事: iPhone強制終了・再起動する方法には?できない時の対処法及び実用なコツも紹介!
iPadモデル別のDFUモードの解除する方法
ホームボタン搭載のiPad:
Appleロゴが表示されるまで「ホームボタン」と「電源ボタン」を同時に押し続けます。

Face ID搭載のiPad:
「音量アップ」を押してすぐに離します。
続けて「音量ダウン」を押してすぐに離します。
デバイスが再起動するまで「電源ボタン(トップボタン)」を長押しします。
Part4.DFUモードから解除・復元できない場合の対策
通常、DFUモードは意図的に起動させるものですが、何らかの理由でDFUモード解除ができない状況に陥ることがあります。特にiTunesやFinderを使った標準の復元方法では、すべてのデータが消去されてしまうため、大切な写真やメッセージを失いたくない方には大きな問題となります。ここでは、iPhoneのDFUモードやiPadのDFUモードから、データを保持したまま安全に解除する方法をご紹介します。
DFUモードとは、デバイスのファームウェアを完全に書き換えるための特殊な状態ですが、専用の復元ソフトウェア「Tenorshare ReiBoot」を使えば、データを消去せずにiPhoneをDFUモードから復元することが可能です。初心者向けの修復ソフトなので、特に専門知識がなくても気軽に利用できます。では早速、下記よりReiBootをダウンロードしてインストールしましょう。
ソフトを起動して、DFUモードになったiPhoneをコンピューターと接続します。そして、「あらゆるiOS不具合を解消」下の「開始」ボタンをクリックします。
次に進むと、「普通モード」ボタンをクリックします。
「ダウンロード」をクリックして、最新のiOSファームウェアをダウンロードします。
ダウンロード完了の画面が出たら、、「普通モードを開始」ボタンをクリックしてiPhoneをDFUモード復元しましょう。
ハードウェア方面の障害がなければ、修復完了後、iPhoneがDFUモード状態から脱出し、自動的に再起動するはずです。
Part5.DFUモードに関するよくある質問(FAQ)
質問1:DFUモードとリカバリーモードどちらを使うべき?
DFUモードとリカバリーモードのどちらを使うべきかは、iPhoneのトラブルの深刻度や目的によって異なります。以下にそれぞれのモードの違いと、使い分けのポイントをまとめます。
リカバリーモード(Recovery Mode) | DFUモード(Device Firmware Update Mode) |
・iOSアップデート中にエラーが出て止まった ・通常の再起動で直らない不具合がある ・iPhoneがリンゴループ(Appleロゴで止まる)状態 ・iTunesやFinderにiPhoneを認識させたいとき |
・リカバリーモードでも直らない ・iOSの完全な再インストールが必要 ・脱獄(Jailbreak)の準備をしている(一般ユーザーは不要) ・システムが深刻に壊れていて復旧が難しい場合 |
まとめ
DFUモードの特徴や入り方、解除方法は以上です。リカバリーモードよりも強制力の強いiOSのアップデート機能として、色んな場合に役立ちますので、ぜひ覚えてみましょう。万が一iPhoneがDFUモードから抜け出せなくなったら、iOS不具合修復ツールTenorshare ReiBootを使って、初期化せずに復元可能なので、お気軽にご利用下さい。