【2021年新版】iPhoneを初期化できない場合の対処方法
iPhoneのデータをすべて消したい時には、初期化をするのが手っ取り早いです。特に誰かにあげたり売ったりする場合は、デバイスにデータが残っているとお互いに困りますので、この初期化という作業が必須になります。
そんな初期化ですが、多くの方にとっては日常的にiPhoneを使う上で全く縁のない操作だと思います。ですので、いざ初期化が必要になった時にやり方が分からなかったり、あるいは手順通りにやっているのに上手く行かなかったりと、トラブルが絶えません。本記事では、iPhoneで初期化ができない場合の対処方法をご紹介します。
iPhoneを初期化できない場合に考えられる原因
なかなか初期化できないと焦ってしまうかもしれませんが、ここで誤った操作をするとますます悪化してしまう可能性があります。まずは落ち着いて原因を分析しましょう。主な原因として考えられるのは、以下の4つです。
原因1:iPhoneがオフラインになった
後述する一部の方法では、インターネットに接続した状態で初期化を行います。ですので、その場合はiPhoneがオフラインだと初期化を進めることができません。この場合、原因は受信側(iPhone)か送信側(Wi-Fiルーター)のどちらかに絞り込むことができます。
原因2:iPhoneのパスコードを忘れた
ほとんどの方はiPhoneにパスコードを設定していると思います。しかし、これを忘れてしまうiPhoneを操作できないため、通常の方法では初期化することができません。
原因3:Apple IDのパスワードが分からない
また、初期化にはApple IDのパスワードが必要です。これが分からないと本人確認ができないため、初期化を最後まで進めることができません。
原因4:iPhoneが紛失または盗難にあった
外でiPhoneを失くしたり盗まれたりすると、直接iPhoneを操作できないため、当然ながら通常の初期化はできません。そのままだと中の個人情報を第三者に見られてしまう可能性があるため、一刻も早く初期化を行う必要があります。なお、この場合でも初期化ができる方法もありますが、それは後述するiCloudを使った初期化方法をご覧ください。
iPhoneを初期化できない場合の対処方法
どれか当てはまる原因はありましたか?では、ここからは原因別に対処方法を見ていきましょう。
対処1:インターネット接続状態を確認する
既に述べたように、iPhoneがオフラインの場合は受信側(iPhone)か送信側(Wi-Fiルーター)に問題がありますので、それぞれの設定を確認しましょう。
iPhoneでは[設定]>[Wi-Fi]から確認することができます。
iPhoneで正しく設定できているのにオフラインのままであれば、Wi-Fi側で問題が生じている可能性があります。一番手っ取り早いのはルーターのリセットです。それで回線状況がよくなれば、iPhoneで初期化が進められるようになるはずです。
対処2:Apple IDのパスワードをリセットする
どうしてもApple IDが思い出せない場合は、Apple IDの管理ページからリセットしましょう。
Apple IDの管理ページを開くと、入力ボックスの下のほうに「Apple IDまたはパスワードをお忘れですか?」と書かれていますので、こちらをクリックします。
パスワードのリセットページに移動しますので、入力欄ボックスにご自身のApple IDを入力し、[続ける]をクリックしてください。
次のページでは、Apple IDに登録されている電話番号の入力が求められます。正しく入力すると、iPhoneにこのような通知が来ます。[許可する]をタップしてください。
パスコードを設定している場合は、ここでパスコードを入力します。その後、新しいApple ID パスワードを設定することができます。
対処3:iPhone本体で初期化する
パスコードもApple IDのパスワードも分かっている場合には、本体の設定から初期化することができます。
まず、[設定]アプリを開き、[一般]>[リセット]とタップしていきます。
[すべてのコンテンツと設定を消去]をタップします。
その際、「消去する前にiCloudバックアップをアップデートしますか?」というメッセージが表示されることがありますが、その場合バックアップを取る方は[バックアップしてから消去]を、取る必要がないという方は[今すぐ消去]をタップします。
パスコードを設定している場合は、ここでパスコードを入力します。
確認ウィンドウの[iPhoneを消去]を2回タップすると、iPhoneの初期化が開始します。
対処4:iPhoneをリカバリーモードにして初期化する
パスコードやApple IDが分からない場合には、リカバリーモードを使った初期化が有効です。
まず、iTunesの入ったパソコンとiPhoneをLightningケーブルで接続します。(iTunesを持っていない方はインストールしてください)。
次に、iPhoneをリカバリーモードという状態にします。なお、お使いのモデルによってやり方が異なりますので、以下の説明を参考にやってみてください。
- 電源オフスライダが表示されるまでサイドボタンと片方の音量ボタン(上げる or 下げる)を同時に押し続ける
- スライダをドラッグしてiPhoneの電源を切り、サイドボタンを押したままパソコンに接続する
iPhone 8以降のモデル(iPhone 12, iPhone SE(第2世代), 11, Ⅹなど)をお使いの場合:
- サイドボタンを長押しして電源オフスライダを表示させる
- 電源を切ったら、音量下げるボタンを押したままパソコンに接続する
iPhone 7および7 Plusの場合:
- サイドボタン(またはトップボタン)を長押しして電源オフスライダを表示させる
- 電源を切ったら、ホームボタンを押したままパソコンに接続する
iPhone SE(第1世代)およびiPhone 6s以前のモデルの場合:
リカバリーモードに成功すると、iTunes上に次のようなウィンドウが表示されます。二つの選択肢のうち、[復元]を選択してください。
「工場出荷時の設定に戻してもよろしいですか?」と表示されたら、[復元とアップデート]を選択してください。
これでiPhoneの初期化が始まります。
対処5:iCloudからiPhoneを遠隔操作で初期化する
パスコードが分からなくて、かつ「iPhoneを探す」がオンの場合は、iCloudから遠隔初期化を行いましょう。インターネットに接続して行うため、必ずiPhoneがオンラインであることを確認してから行ってください。
また、この方法ではApple IDによるサインインが必要です。Apple IDのパスワードが分からない場合は他の方法をお試しください。
まず、iCloudの「iPhoneを探す」にアクセスし、画面の入力欄にApple IDとパスワードを入力します。
すると、iPhoneの現在地周辺の地図が表示されます。画面上部の「すべてのデバイス」をクリックし、デバイス一覧から該当するiPhoneを選択します。
選択したiPhoneに対する操作が表示されるので、このうち「iPhoneを消去」をクリックします。
次のウィンドウが開いたら[消去]をクリックします。
確認のため、再びApple IDのパスワードを入力します。
この後、iPhoneに表示する電話番号やメッセージを入力するよう求められますが、無視して先に進んでください。すると、iPhoneが遠隔で初期化し始めます。
対処6:専門的なツールを使って、iPhoneを初期化する
最善の選択肢として、「Tenorshare ReiBoot」のようなiOS端末専門の修復ツールを使うことが考えられます。誰でも簡単にできるような設計ですので、パソコン初心者の方でも安心してお使いいただけます。Tenorshare ReiBootをパソコンにインストールしたら、以下の操作方法を参考に初期化にチャレンジしてみましょう。
お使いのパソコンでTenorshare ReiBootを起動し、Lightningケーブルを使ってiPhoneを接続します。
メイン画面が開いたら、[デバイスをリセット]をクリックしてください。
次の画面では、初期化方式を選択します。このうち、[完全リセット]をクリックしてください。
[ダウンロード]をクリックし、最新のファームウェアをダウンロードします。
ファームウェアのダウンロードが終わったら、[リセット開始]ボタンをクリックします。
iPhoneの初期化には少し時間がかかります。そのままの状態でしばらくお待ちください。これで初期化が完了しました。
対処7:Appleのサポートに連絡する
この記事の方法でも無理だった、あるいは初期化しても改善しなかった等の場合には、Appleサポートに相談しましょう。すぐに対応してくれるかどうかは不明ですが(常に回線が込み合っているため)、やはりiPhoneの製造元ですから確実な解決が得られるでしょう。なお、その際には具体的な症状の説明が必要です。相談は電話やチャットで行うことになるため、話したい内容のメモを取っておくなど事前準備はしっかりしておきましょう。
まとめ
本記事では、iPhoneの初期化が上手くいかない場合の原因および対処方法についてご紹介しました。まずはインターネットに接続できているか、パスコードやApple IDのパスワードは分かるか、等を確認しましょう。それからご自身の状況に合った初期化方法をお試しください。パスコードまたはApple IDが分からない場合は、Tenorshare ReiBootを使うのがオススメです。ボタンを押すだけで簡単に初期化できるため、iCloudやリカバリーモードでの操作に不安がある方は是非Tenorshare ReiBootをご利用ください。
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