iPadの第7世代が家にあるのですが、いつくらいまで買い替えないで使えますか?
iPad第7世代は、2019年にAppleから発売されたエントリーレベルのタブレットで、A10 Fusionチップと10.2インチのRetinaディスプレイを搭載しています。当時は手頃な価格で人気を博し、教育現場や日常使いに適したモデルとして多くのユーザーに選ばれました。しかし、テクノロジーの進化とともに、すべてのデバイスにはサポート期間(寿命)が存在します。
本記事では、iPad 第7世代がいつまで使えるのかを解説し、さらに、OSアップデートのサポート終了時期・買い替えの目安なども解説します。
Part1. iPad 第7世代の基本スペックとリリース背景
iPad 第7世代(モデル番号:A2197/A2200/A2198)は、2019年9月に発表され、同年9月30日に発売されたAppleのエントリーモデルです。コストパフォーマンスを重視した設計で、教育用途や日常使い向けとして高い人気を集めました。
iPad 第7世代の主なスペック一覧
- プロセッサ:A10 Fusionチップ
- ディスプレイ:10.2インチ Retinaディスプレイ(解像度:2160×1620)
- ストレージ容量:32GB / 128GB
- カメラ性能:背面 8MP、前面 1.2MP
- 接続・対応アクセサリ:Lightningポート、Smart Keyboard対応、Apple Pencil(第1世代)対応
- バッテリー駆動時間:最大約10時間
リリース背景と位置づけ
iPad 第7世代は、iPad 第6世代の後継モデルとして登場し、従来の9.7インチから10.2インチへ画面サイズが拡大された点が大きな特徴です。また、新たにSmart Keyboardに対応したことで、簡易的な作業や学習用途での利便性が向上しました。
発売当時の価格は約3万円台からと手頃で、学生やライトユーザー、初めてiPadを使う層を中心に支持されました。一方で、2025年現在では発売から約6年が経過しており、A10 Fusionチップを中心としたハードウェア性能の限界が徐々に目立ち始めています。
Part2. iPad第7世代がいつまで使える?OSサポート時期は?
Appleのデバイスは、発売後一定期間にわたりiPadOSのアップデートが提供されます。しかし、iPad 第7世代は、2025年6月に開催されたWWDCで発表されたiPadOS 26の対応機種リストから除外されました。このことから、iPadOS 18がiPad 第7世代における最終的なフルサポートOSとなることが確定しています。
iPad 第7世代の対応OS履歴
- 発売時のOS:iPadOS 13
- 最新対応OS:iPadOS 18(2024年秋リリース)
- 非対応開始:iPadOS 26(2025年秋リリース)
OSサポート終了の背景
Appleは原則として、事前にサポート終了時期を公式発表しません。しかし、これまでの傾向を見ると、iPadシリーズは発売から約5〜7年程度のOSアップデートを受けるケースが一般的です。
iPad 第7世代は2019年発売のため、2025年までの約6年間というサポート期間は、Apple製品として標準的な範囲に該当します。
サポート終了後のセキュリティ更新は?
OSのフルサポートが終了しても、セキュリティ更新(パッチ)は一定期間継続される可能性が高いと考えられます。過去の事例では、フルサポート終了後も2〜3年程度、重要なセキュリティ修正が提供されてきました。
例えば、iPad Air 2(2014年発売)はiPadOS 15でフルサポートが終了しましたが、2023年頃までセキュリティ更新が継続されていました。この傾向を踏まえると、iPad 第7世代は2027年頃までセキュリティ面で比較的安全に使用できると推測されます。
利用できなくなる機能と注意点
ただし、iPadOS 26以降で追加される新機能は利用できません。具体的には、以下のような機能が対象外となります。
- 高度なAI統合機能
- マルチタスキング機能の強化
- 最新アクセシビリティ機能やシステム最適化
なお、Appleの公式対応情報によると、iPadOS 26に対応する主なモデルは以下の通りです。
- iPad 第8世代以降
- iPad Air 第3世代以降
- iPad Pro 第3世代以降
- iPad mini 第5世代以降
Part3. iPad第7世代はいつまで使える?実用的な寿命とアプリ・性能の限界
OSサポートが終了したからといって、iPad 第7世代がすぐに使えなくなるわけではありません。実際の「実用的な寿命」は、主にアプリの互換性・パフォーマンス・セキュリティの3つの要素によって左右されます。
① アプリの互換性はいつまで保たれる?
多くのサードパーティアプリ(例:YouTube、Netflixなど)は、OSサポート終了後も2〜3年程度は動作するケースが一般的です。ただし、その間に新機能の追加が制限されたり、アップデート対象外となる可能性が高まります。
実際、2025年6月にYouTubeアプリがiPadOS 16未満のサポートを終了したように、アプリ開発者が古いOSの切り捨てを進める事例は増えています。
2025年現在、iPad 第7世代はブラウジング・動画視聴・メール・軽作業といった用途では問題なく使用できますが、2027年以降は主要アプリの更新停止が相次ぐ可能性があります。
② パフォーマンスとバッテリーの限界
iPad 第7世代に搭載されているA10 Fusionチップは、2025年時点でも以下のような軽いタスクには十分対応できます。
- Web閲覧
- ドキュメント作成・編集
- 動画視聴やオンライン学習
一方で、動画編集、AR機能、高負荷な最新アプリでは、処理遅延や動作の重さを感じる場面が増えています。また、長期間使用している端末では、バッテリー劣化が顕著というユーザー報告も多く見られます。
修理サポートの現状
iPad 第7世代は、2025年現在はAppleのビンテージ製品リストに含まれておらず、修理対応が可能です。ただし、一般的に製造終了から5〜7年が経過すると部品供給が制限されるため、2026年頃から修理が難しくなる可能性があります。
③ セキュリティリスクと注意点
OSおよびセキュリティ更新が完全に終了すると、新たに発見される脆弱性が修正されず、不正アクセスや情報漏えいのリスクが高まります。特に以下の用途では注意が必要です。
- オンライン決済
- 銀行・金融系アプリ
- 個人情報を扱うサービス
そのため、2028年以降はネット接続を控え、「オフライン専用端末」として利用するのが現実的といえるでしょう。
以上を踏まえると、iPad 第7世代の日常利用における実用的な寿命は2027〜2028年頃までと考えられます。ただし、すでに処理性能やバッテリー面で限界を感じているユーザーも多く、用途によって評価は分かれます。
Part4. 買い替えのタイミングとおすすめモデル|iPad 第7世代
iPad 第7世代のOSサポート終了が近づいている今は、買い替えを検討する良いタイミングといえます。利用目的や不満点に応じて、以下の基準を参考に判断しましょう。
買い替えの目安
- 即買い替えをおすすめするケース
- Apple Intelligenceなどの最新機能を使いたい
- 動作の遅さやパフォーマンス低下を感じている
- 動画編集・マルチタスクなど負荷の高い用途が多い
- 様子見でも問題ないケース
- Web閲覧・動画視聴などの軽い用途が中心
- セキュリティ更新が続くと見込まれる2027年頃まで使用したい
- 追加出費をできるだけ抑えたい
おすすめの後継モデル
- iPad 第10世代(2022年発売)
A14 Bionicチップを搭載し、USB-Cポートに対応。日常使いから学習用途までバランスが良く、価格は約5万円台とコスパ重視の選択肢です。 - iPad Air(M2チップ搭載)
高性能なM2チップにより、長期的なOSサポートが期待できます。クリエイティブ用途や将来性を重視する人におすすめで、価格は約8万円台です。 - 中古のiPad 第9世代
予算を抑えたい場合は有力な選択肢。第7世代よりサポート期間が長く、性能面も一段上です。購入時はバッテリー状態や容量を必ず確認しましょう。
中古市場に関する注意点
X(旧Twitter)などの中古市場情報を見ると、iPad 第7世代は非常に低価格で取引されています。ただし、今から購入する場合はOSサポートや性能面の制約を十分理解したうえで、後継モデルとの価格差・スペック差を比較することが重要です。
Part5. iPad乗り換え時のデータ移行はどうする?安全に引き継ぐ方法
iPad 第7世代から新しいモデルへ乗り換える際、データ移行・バックアップは非常に重要です。特にApple公式のバックアップだけではなく、より柔軟かつ確実に移行を完了したい場合には、サードパーティ製の専用ツールを使うのが安心です。Tenorshare iCareFoneは、iPhone・iPadのデータ管理・移行に特化したソフトウェアで、以下のような特徴があります:
- 高速転送:大量データでも短時間で移行可能
- 柔軟なバックアップ:選択的バックアップ & 復元が可能
- iCloud/ iTunes不要:Appleアカウントに縛られず利用可
- 初心者でも簡単:直感的UIで操作しやすい
iPad第7世代は、これまで撮りためた写真・動画、テキストデータなど、思い出や仕事データが詰まっていることが多いです。iCareFoneを使えば:
- 新しいiPadへ完全コピー
- 必要なデータだけを選んで転送
- iPad の性能・OS制限によるトラブルを回避
といった使い方が簡単にできます。ぜひ試してみてください。
- iCareFoneを起動し、お使いのiPadをパソコンに接続して、「バックアップ&復元」を選択します。
- 対応可能ファイル一覧表から、バックアップした項目を選択し、「バックアップ」ボタンをクリックします。
- 新しいiPadをパソコンに接続します。バックアップファイルを選び、「開く」を押します。
- バックアップファイルから、復元したいデータ選択し「デバイスに復元」を選びます。選択された写真データを新しいiPadに復元できます。
まとめ
iPad 第7世代は、iPadOS 26に非対応となり、フルOSサポートはiPadOS 18までです。2025年現在でも軽い用途なら問題なく使えますが、アプリ互換性や性能面の制約は今後さらに増えていくでしょう。実用的な寿命の目安は2027〜2028年頃。快適さや将来性を重視する場合は、iPad 第10世代やiPad Air(M2)への買い替えがおすすめです。その際、Tenorshare iCareFoneを使えば、データ移行やバックアップを安全かつスムーズに行えます。iPad 第7世代はまだ使えますが、安心して使い続けるためには早めの買い替え準備が賢明といえるでしょう。