iPhoneの衝撃事故検出機能とは?対応機種・使い方を徹底解説!

日本で釣りアイドルとして活動している神野梓さんは、車が大破するほどの交通事故に遭いました。その瞬間、iPhoneが強い衝撃を検知し、事故の可能性があると判断。本人からの操作や反応がなかったため、iPhoneが自動で119番への通報と、あらかじめ設定されていた緊急連絡先への連絡を行いました。
神野さんは後に、「この機能が命を救ってくれた」と感謝の気持ちを語っており、iPhoneの安全機能に改めて注目が集まっています。

この事例からも分かるように、iPhoneの衝突事故検出機能は、意識を失うなど自分で助けを呼べない状況でも、自動的に救助要請を行ってくれる心強い機能です。本記事では、この機能の仕組みや対応モデル、設定方法について詳しく解説していきます。

iphone 衝突 事故 検出

Part1. iPhoneの衝突事故検出機能とは?

iPhoneの衝突事故検出機能は、重大な交通事故が発生したかどうかを検知するための機能です。正面衝突、側面衝突、追突、横転といった深刻な事故を検出すると、iPhoneが自動的に緊急通報を発信し、あらかじめ設定した緊急連絡先にも通知します。これにより、事故発生直後の早い段階で救助を要請し、関係者へ状況を知らせることが可能です。

衝突事故検出は、AppleがiPhone 14およびApple Watch Series 8から先行して導入した安全・緊急支援機能です。その後は比較的新しいiPhoneおよびApple Watchのモデルのみが対応しています。本機能は、ハードウェアとソフトウェアを組み合わせた検知技術に加え、100万回以上に及ぶ実際の走行データと事故データをもとに事故状況を識別し、危機的な状況下でも自動で緊急通報を行います。これにより、救命において重要な「ゴールデンタイム」を逃すリスクを大幅に軽減します。

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Part2. Apple WatchやiPhoneの衝突事故検出機能の仕組み

衝突事故検出機能の仕組みは、iPhoneおよびApple Watchに内蔵された高G加速度センサーを用いて、車両の急激な加速や減速を検知することから始まります。事故発生時には、高ダイナミックレンジのジャイロスコープが車両の激しい回転や揺れを感知し、さらに気圧計がエアバッグ展開時の圧力変化を検出します。加えて、デバイスのマイクが衝突時に発生する大きな衝撃音を拾い、これら複数の情報を機械学習アルゴリズムで総合的に分析します。一定の条件をすべて満たした場合にのみ、Apple WatchおよびiPhoneで衝突事故検出機能が作動する仕組みです。

iPhoneやApple Watchが車両衝突を検知すると、画面に緊急サービスへの通報案内が表示され、音声による読み上げが開始されます。操作や応答が行われない場合、20秒間のカウントダウン後に自動で119番へ緊急通報されます。ドライバーや同乗者が意識不明などで反応できないと判断された場合、iPhoneは緊急通報先に音声メッセージを再生し、同時に登録された緊急連絡先へ重大な交通事故が発生したことを通知します。その際、GPSによる位置情報(緯度・経度)や推定検索範囲も共有されます。

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事故発生時にApple Watchを装着していれば、iPhoneが車外に投げ出された場合でも、Apple Watch単体で車両衝突検出を起動し、緊急通報を行うことが可能です。

Part3. 衝突事故検出機能に対応する機種

iPhone 14が衝突事故検出機能に対応しているほか、Apple Watch Series 8、Apple Watch SE(第2世代)、Apple Watch Ultraでも利用できます。以下は、衝突事故検出機能に対応しているiPhoneおよびApple Watchの機種一覧です。

  • iPhone:iOS 16以降を搭載したiPhone 14以降(すべてのモデル)
  • Apple Watch:watchOS 9以降を搭載したApple Watch Series 8以降、Apple Watch SE(第2世代)、Apple Watch Ultra以降

Part4. 衝突事故検出機能の設定方法

衝突事故検出機能に対応しているiPhoneおよびApple Watchでは、本機能は初期設定で自動的にオンになっています。以下の手順で、「衝突事故検出機能」が正しく有効/無効になっているかを確認・変更できます。

iPhoneでの衝突事故検出の設定方法

  • iPhoneの「設定」アプリを開きます。
  • 「緊急SOS」を選択します。
  • 「激しい衝突事故発生後に電話」をオンにします。
  • iphone 衝突 事故 検出
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Tips:

あわせて「緊急連絡先」と「メディカルID(医療情報)」を設定しておくことをおすすめします。交通事故などの緊急時には、緊急連絡先へ自動でメッセージが送信されるだけでなく、救急隊や警察などの第一対応者がiPhoneのメディカルIDを通じて、持病、血液型、緊急連絡先といった重要な情報を迅速に確認できます。

Apple Watchでの衝突事故検出の設定方法

  • iPhoneで「Apple Watch」アプリを開きます。
  • 「マイウォッチ」タブから「緊急SOS」をタップします。
  • 「激しい衝突事故発生後に電話」をオンにします。
  • iphone 衝突 事故 検出

番外編:万が一、事故後にiPhoneが操作できない場合の対策

衝突事故検出は、事故発生時に119番通報や緊急連絡先への通知を自動で行える非常に重要な安全機能です。しかし、強い衝撃によってiPhoneが

  • リンゴループになる
  • iPhone画面が真っ暗で起動しない
  • リカバリーモードから進まない

といったシステムトラブルに陥るケースも少なくありません。このような場合、設定操作や緊急連絡先の確認ができなくなる恐れがあります。そこで役立つのが、iOS不具合修復ソフトTenorshare ReiBootです。ReiBootを使えば、iTunesを使わずに

  • iPhoneをリカバリーモードからワンクリックで解除
  • データを消去せずに、起動しない・フリーズするiOS不具合を修復

することが可能です。事故後にiPhoneが正常に起動しない場合でも、早期に端末を復旧させることで、緊急連絡先の確認や医療情報(メディカルID)の共有をスムーズに行えるようになります。

まとめ

iPhoneやApple Watchに搭載された衝突事故検出機能は、重大な交通事故を自動で検知し、119番への緊急通報や緊急連絡先への通知を行う、非常に重要な安全機能です。対応機種では初期設定で有効になっているものの、万が一に備えて設定状況や緊急連絡先、メディカルIDを事前に確認・登録しておくことが不可欠です。日常の運転や移動時の安心感を高めるためにも、iPhone・Apple Watchの衝突事故検出機能を正しく理解し、いざという時に確実に機能する状態を整えておきましょう。

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