iPhoneデータ復元・活用術

iPhone/iPadを初期化? iTunesバックアップからデータを復元する方法

iPhoneやiPadを使っていると、初期化や機種変更が必要になる場面があります。その場合、初期化後にデータを復元するには、事前にバックアップを取っておくことが大切になります。Appleが提供する「iTunes」は、簡単にデータを保存し、復元する方法のひとつです。ただし、幾つかの注意点があります。

本記事では、iTunesバックアップの基本や、そのバックアップを使ってデータを復元する方法を詳しく解説します。

︎︎Part1.iTunesバックアップとは?

iTunesは、Apple製品のデータ管理に便利なソフトウェアで、パソコンを使ってiPhoneやiPadのデータを保存(バックアップ)できます。

万が一デバイスが壊れたり、誤ってデータを削除したりしても、バックアップからデータを復元することで、元の状態に戻せます。

①.iTunesバックアップに保存されるデータの種類

iTunesバックアップでは、写真や連絡先、メッセージ、アプリのデータなど、さまざまな情報が保存されます。ただし、iCloudの設定によっては、iTunesではなくiCloudに保存されるデータもあります。具体的には、以下のデータがiTunesバックアップに保存されます。

  • 写真とビデオ:カメラロールに保存されているもの
  • 連絡先:登録した電話番号やメールアドレス
  • メッセージ:SMSやiMessage
  • アプリデータ:一部のアプリが利用する設定やデータ
  • カレンダー:スケジュールや予定
  • 設定情報:Wi-Fiパスワード、壁紙、配置など

一方で、Apple IDで購入したアプリや、iCloud写真ライブラリに保存されたデータはiTunesバックアップには含まれません。

②.バックアップのタイミング

バックアップのタイミングは自由に設定できますが、一般的には以下のタイミングでバックアップを取ることが推奨されます。

  • デバイスの初期化前:初期化前にバックアップを取っておくと、データを失うリスクが減ります。
  • 新しいiOSのアップデート前:システムアップデート時に万が一エラーが発生しても、元の状態に戻せます。
  • 重要なデータの追加時:新しい連絡先の登録や、大切な写真を撮影した際にバックアップを取っておくと安心です。

③.バックアップの保存場所

iTunesバックアップはパソコンに保存されます。Windowsパソコンの場合は特定のフォルダに保存され、Macの場合はFinderでアクセスできます。バックアップファイルは大容量になることが多いため、十分な空き容量があることが重要です。

1.iTunes「バックアップを復元」とは?

iTunesの「バックアップを復元」機能は、バックアップファイルからデータをそのままiPhoneやiPadに戻す作業です。これにより、データが完全に元の状態に戻り、写真やメッセージ、設定情報も復元されます。

2.iTunes「iPhoneを復元」とは

「iPhoneを復元」機能は、iPhoneを工場出荷状態に戻すための機能です。この操作を行うと、iPhone内のデータや設定がすべて削除され、まっさらな状態になります。この機能は、iPhoneが正常に動作しない場合や、デバイスを売却する前に使用されることが一般的です。復元後にバックアップからデータを戻せば、以前のデータを再び使用できます。

3.iTunesとFinder、どちらを使えばいいの?

iTunesはWindowsユーザーやmacOS Catalina以前のMacユーザーにとって便利なツールです。しかし、macOS Catalina以降ではiTunesの役割をFinderが担っています。最新のMacを使用している場合はFinderを使用し、Windowsユーザーや古いMacユーザーはiTunesを使用すると良いでしょう。

Part2.iTunesバックアップからすべてのiPhoneデータを復元する方法

iTunesバックアップを利用してiPhoneのデータを復元する方法を紹介します。この方法を使えば、データをまとめて復元できます。初期化後にすべてのデータを元に戻す際に役立つでしょう。

  • 手順1: iTunesを開く:WindowsまたはmacOS Catalina以前のMacでiTunesを起動します。macOS Catalina以降のMacでは、Finderを使って復元します。

  • 手順2: デバイスを接続:iPhoneやiPadをパソコンに接続します。認識されると、iTunes(またはFinder)にデバイスが表示されます。

  • 手順3: バックアップを選択:メニューから「バックアップを復元」を選び、希望のバックアップを指定します。

  • 手順4: 復元開始:選択したバックアップを指定し、「復元」をクリックします。復元が完了すると、デバイスが再起動します。

  • 手順5: 設定の確認:復元が完了したら、設定が正しく戻っているか確認しましょう。写真、連絡先、メッセージなどもチェックしておくと安心です。

    :iTunesバックアップを利用してiPhoneのデータを復元

Part3.iTunesバックアップから特定のiPhoneデータを復元する方法

特定のデータだけを復元したい場合、iTunesだけでは難しい場合があります。例えば、写真やメッセージだけを復元したいときは、バックアップを分割する必要があります。

一般的にはTenorshare UltDataのようなiPhoneデータ復元アプリを利用することで、特定のデータだけを復元する方法もあります。そして、iPhoneを初期化する必要もありません。この方法を使えば、iPhoneの容量が限られている場合や、不要なデータを除いて復元したい場合に便利です。

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  • PCでUltDataを起動し、「バックアップからデータを復元」をクリックします。

    バックアップからデータを復元
  • 結果一覧から復元したいバックアップを選択し、「復元したいデータのタイプを選択して下さい」をクリックします。

    復元したいデータ
  • 「音楽」にチェックを入れ、「スキャン」をクリックしてください。

    スキャン
  • スキャン結果から「削除されたデータのみ表示」を選択して、削除された項目を表示します。

    削除されたデータのみ表示
  • 復元したいデータにチェックを入れて、「PCに復元」をクリックしてください。

  • 復元が成功したメッセージが表示されたら、復元完了です。

︎Part4.iTunesバックアップから復元できない場合の対処法

iTunesバックアップからデータを復元できない場合もあります。エラーが出る原因はさまざまで、ここでは一般的な対処法を紹介します。

1.iTunesのバージョン確認

iTunesのバージョンが古いと、復元に失敗する場合があります。まず、iTunesを最新バージョンにアップデートしましょう。macOS Catalina以降ではFinderのアップデートも確認しておくと良いでしょう。

2.パソコンの空き容量を確認

バックアップデータが大容量の場合、パソコンの空き容量が不足していると復元に失敗することがあります。不要なファイルを削除し、十分な空き容量を確保しましょう。

3.USBケーブルとポートの確認

USBケーブルやポートが不安定な場合、データ転送が途中で止まることがあります。公式のケーブルを使い、別のポートを試してみてください。

4.ネットワーク環境の確認

iCloudとの同期がバックグラウンドで行われていると、iTunesバックアップからの復元が遅くなることがあります。必要に応じてネットワークの設定を一時的にオフにして、復元を試みましょう。

5.再起動と再試行

エラーが解決しない場合、デバイスとパソコンを再起動してから再度復元を試みます。再起動することで、一時的な不具合が解消されることがあります。

6.iTunesバックアップを使わずにiPhoneデータを復元できるアプリを試す

iTunesバックアップを使わずにiPhoneデータを復元したい場合は、iOSデータ復元ソフトという専用のアプリUltData for iOSを利用することができます。iTunesバックアップがなくても、iPhoneに直接接続してデータを復元できます。そして、復元したいデータだけを選択して復元できます。

ultdata-iosを使う

最後に

iTunesバックアップを使えば、iPhoneやiPadのデータを簡単に復元することができます。特に、初期化後や機種変更時には、事前のバックアップが役立ちます。日頃から定期的にバックアップを取っておくと、予期しないトラブルに備えることができます。

ただし、iTunesバックアップには含まれないデータもあるため、iCloudやその他のクラウドサービスも併用してデータを保管するとより安心です。また、復元方法には注意が必要ですので、パソコンやデバイスの環境を確認しながら手順を進めましょう。

さらに、バックアップから特定のデータだけを復元したい場合や、iTunesでうまく復元できないときには「Tenorshare UltData」を使うのもおすすめです。このツールを使えば、iPhoneを初期化しなくても、簡単に写真やメッセージなど特定のデータを選んで復元することができます。

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