iCloudをダウングレードしたら写真データは消える?原因と対処方法をご紹介
iPhoneを使っていると、iCloudストレージの容量が不足してアップグレードを検討したり、逆に使わなくなって解約やダウングレードを考えたりすることがあるでしょう。しかし、「iCloudをダウングレードしたら写真が消えてしまった」という経験をされた方も少なくありません。iCloudストレージのプランを変更することで、大切な思い出の写真データが失われてしまうのではないかと不安に感じる方も多いはずです。
本記事では、iCloudをダウングレードしたら写真データは消えるのかという疑問にお答えし、写真が消える原因とその対処方法について詳しく解説します。iCloud写真の仕組みや、万が一写真が消えてしまった場合の復元方法まで、わかりやすくご紹介していきます。
Part1.iCloudを解約・ダウングレードしたら写真データは消えるか?
結論から言うと、iCloudを解約したら写真データは消える可能性があります。ただし、すぐに全てのデータが削除されるわけではありません。
iCloudストレージをダウングレードまたは解約した場合、以下のような流れでデータに影響が出ます:
- ダウングレード直後:すでにiCloudに保存されている写真データはすぐには削除されません。しかし、無料プランの5GBを超えている場合、新しいデータの同期やバックアップができなくなります。
- 30日後:iCloudストレージが容量オーバーの状態が続くと、約30日後にAppleからデータ削除の警告が届きます。この期間内に対応しないと、iCloud上の写真やデータが削除される可能性があります。
- iPhone本体のデータ:iCloud写真をオンにしていて「ストレージを最適化」を設定している場合、iPhone本体には低解像度の写真のみが保存され、オリジナルの高解像度写真はiCloudに保存されています。iCloudからデータが削除されると、これらの高解像度写真にアクセスできなくなります。
つまり、iCloudを解約したらデータは消えるリスクがあるため、ダウングレードや解約の前には必ずデータのバックアップを取っておくことが重要です。
Part2.iCloudをダウングレードするとどうなる?
iCloudストレージをダウングレードすると、以下のような変化が起こります:
- 容量制限の変更:有料プランから無料プランにダウングレードすると、利用可能な容量が5GBに制限されます。50GB、200GB、2TBなどの有料プランを使用していた場合、大幅に容量が減少します。
- 新規データの同期停止:現在保存されているデータ量が新しいプランの容量を超えている場合、新しい写真や動画、バックアップの同期ができなくなります。iPhoneで新しく撮影した写真がiCloudにアップロードされなくなります。
- 既存データへの影響:すでにiCloudに保存されているデータはすぐには削除されませんが、容量オーバーの状態が続くと、最終的にデータが削除される可能性があります。
- iCloud写真の影響:iCloud写真をオフにしたらどうなるかというと、iPhoneとiCloud間の写真同期が停止します。iPhone本体に保存されている写真は残りますが、iCloudからは削除される可能性があります。また、iCloud写真の同期をやめると、他のAppleデバイスとの写真共有もできなくなります。
Part3.iCloudの解約・ダウングレードで写真が消えるのはなぜ?
iCloudを解約したら写真データが消える理由はいくつかあります。主な原因を見ていきましょう。
原因1.容量オーバーでiCloudに保存されなくなる
iCloudアップグレードを解約すると、利用可能な容量が大幅に減少します。現在保存されているデータが新しいプランの容量を超えている場合、新しい写真がiCloudに保存されなくなります。また、容量オーバーの状態が続くと、Appleから警告メールが届き、一定期間後にiCloud上の古いデータから順に削除される可能性があります。
このような状況では、iPhoneの同期で画像が消えたように見えることがあります。実際には、iCloud上のオリジナルデータにアクセスできなくなっているのです。
原因2.iPhone本体の「ストレージ最適化」で写真が消えた
iCloud写真で「iPhoneのストレージを最適化」を有効にしている場合、iPhone本体には低解像度のサムネイル画像のみが保存され、オリジナルの高解像度写真はiCloudに保存されます。
iCloudストレージをダウングレードしてiCloud上のデータが削除されると、iPhone本体には低解像度の写真しか残らず、高解像度の写真が見られなくなってしまいます。場合によっては、写真自体が完全に表示されなくなることもあります。
原因3.写真を誤って削除してしまった
iCloudの容量を減らそうとして、iCloud写真を削除するとどうなるでしょうか。iCloud写真はiPhoneの写真アプリと同期しているため、iCloud上で写真を削除すると、iPhone本体からも同じ写真が削除されてしまいます。
また、iCloud写真をオフにしたらどうなるかを理解せずに設定を変更してしまい、意図せず写真が削除されてしまうケースもあります。iCloud写真をオフにする際に「iPhoneから削除」を選択すると、iPhone本体から写真が削除されてしまうため注意が必要です。
Part4.iCloudの解約・ダウングレードで消えた写真を復元する方法
iCloudを解約したらデータが消えた場合でも、復元できる可能性があります。ここでは3つの復元方法をご紹介します。
方法1.iCloudの「最近削除した項目」から消した写真を復元する
iPhoneの写真アプリやiCloud.comには「最近削除した項目」というアルバムがあり、削除した写真は30日間保存されます。この期間内であれば、簡単に写真を復元できます。
手順:
手順1: iPhoneで「写真」アプリを開きます
手順2: 画面下部の「アルバム」タブをタップします
手順3: 下にスクロールして「最近削除した項目」を探してタップします
手順4: 復元したい写真を選択します(複数選択可能)
手順5: 右下の「復元」をタップします
手順6: 「写真を復元」を選択して確定します
これで選択した写真が元のアルバムに戻ります。ただし、削除から30日以上経過した写真は自動的に完全削除されるため、この方法では復元できません。
方法2.iCloudバックアップから消えた写真を復元する【iCloud写真がオフにした場合】
iCloud写真をオフにした後に写真が消えた場合、iCloudバックアップから復元できる可能性があります。ただし、この方法ではiPhone全体を以前の状態に戻す必要があるため、現在のデータが上書きされてしまう点に注意が必要です。
手順:
手順1: iPhoneの「設定」アプリを開きます
手順2: 「一般」→「転送またはiPhoneをリセット」をタップします
手順3: 「すべてのコンテンツと設定を消去」を選択します
手順4: パスコードやApple IDのパスワードを入力して確認します
手順5: iPhoneが再起動したら、画面の指示に従ってセットアップを進めます
手順6: 「Appとデータ」画面で「iCloudバックアップから復元」を選択します
手順7: Apple IDでサインインします
手順8: 写真が含まれているバックアップを選択して復元を開始します
この方法は時間がかかり、現在のデータが失われるため、事前に重要なデータをバックアップしておくことをお勧めします。
方法3.iPhoneデータ復元ソフトから完全に削除した写真を復元する
「最近削除した項目」からも削除されてしまった写真や、iCloudバックアップにも含まれていない写真を復元したい場合は、専門のUltData iPhoneデータ復元を使用する方法が最も効果的です。
UltData for iOSのような復元ソフトを使用すると、以下のようなメリットがあります:
- iPhone本体から直接復元:バックアップがなくても、iPhone本体のストレージをスキャンして削除された写真を検出・復元できます
- 選択的な復元:必要な写真だけを選んで復元できるため、iPhone全体をリセットする必要がありません
- 高い復元成功率:最近削除した項目から消えた写真や、iCloud写真が消えた後の写真も復元できる可能性があります
- プレビュー機能:復元前に写真をプレビューして、必要なものだけを選択できます
- 3つの復元モード:iPhone本体、iTunesバックアップ、iCloudバックアップの3つの方法から復元できます
安全・強力・信頼できるiOSデータ復元ソフト。バックアップなしでも、iOSデバイス本体、またはiTunes・iCloudバックアップから簡単に画像や動画などのデータを復元
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UltData for iOSをインストールして起動します。接続したいデバイスを選択します。
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デバイスを接続して、「写真」などをスキャンします。
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スキャン結果から、復元したい写真を選択します。復元を実行します。
このような復元ソフトは、他の方法では復元できない完全に削除された写真にも対応できるため、最後の手段として非常に有効です。特に、iCloudを解約したらデータが消えた場合や、iPhone同期で画像が消えた場合に、強力な復元手段となります。
最後に
iCloudストレージをダウングレードまたは解約する際、写真データが消えるリスクがあるため注意が必要です。大切な写真を失わないためには、事前にデータのバックアップを取り、iCloud写真を無効にした際の影響を理解しておくことが重要です。万が一データが消えてしまっても、「最近削除した項目」やiCloudバックアップから復元できる可能性があります。
もし他の方法で写真が復元できなかった場合は、専門の復元ソフトの使用を検討しましょう。Tenorshare UltDataのようなツールを使えば、完全に削除された写真でも、iOSデバイス本体、iTunesバックアップ、iCloudバックアップから復元できる可能性があります。大切な思い出の写真を守るため、適切な対策と復元方法を把握しておきましょう。
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最終更新日2025-09-29 / カテゴリiPhoneデータ復元
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