Macで外付けHDDやUSBメモリを使用する際、MacにNTFSの書き込みができず、困る場面は少なくありません。Windowsでは問題なく扱えていたNTFS形式ドライブも、MacではNTFSの読み込みのみ対応しており、ファイルの追加や編集が制限されています。
MacにNTFSの書き込みをする方法はいくつか存在しますが、安全性や手間に違いがあります。この記事では、MacにNTFSの書き込みできない理由を整理し、用途に応じた最適な解決策を解説します。
NTFSファイルシステムとは?
NTFSはWindows環境で標準的に使用されているファイルシステムです。大容量データの管理に強い一方、MacOSでは制限付きで扱われており注意が必要です。
NTFSの基本的な特徴と、Macとの互換性に関する問題を解説します。
NTFSシステムの特徴
NTFS(New Technology File System)は、Microsoftが開発したWindows向けのファイルシステムで、Windows OSの標準形式として利用されています。
NTFSが多くのストレージ環境で採用されている理由は以下のとおりです。
- 4GBを超える大容量ファイルへの対応
- ジャーナリング機能による高い耐障害性
- ファイル・フォルダ単位でのアクセス権限管理
- データ暗号化や圧縮といった高度な管理機能
- 外付けHDD・SSD・USBメモリなど幅広いストレージでの採用
上記の特性から、NTFSは業務用途や大量のデータを扱う環境でも安定性を重視したファイルシステムとして利用されています。
NTFSとMacの互換性の問題
MacOSでもNTFSドライブは認識されますが、利用できる機能には制限があります。MacでNTFSドライブを接続した際の挙動は次のとおりです。
- MacでNTFSの読み込みは標準機能で可能
- ファイルの新規作成・編集・削除は不可
- Finder上での書き込み操作時にエラーが発生
MacでNTFSの書き込みを行うには、専用ツールの導入や追加設定を行う必要があります。
MacでNTFSドライブを書き込む方法
MacでNTFSの書き込みを行うには、標準機能だけでは対応できません。安全性・難易度・実用性の観点から4つの方法を紹介します。
方法1:専門ツール(Paragon NTFS for Mac)などを使う
もっとも安全性が高く、初心者でも扱いやすい方法が、専用ツール「Paragon NTFS for Mac」です。
主な特徴
- NTFSドライブへの安定した読み書き対応
- Finder上での通常操作が可能
- MacOS起動時に自動で有効化
- OSアップデートへの対応が比較的早い
操作手順
公式サイトからソフトをダウンロード
インストーラーを起動してインストール
Macを再起動
Finderから書き込みを実行
Paragon NTFS for Macの使い方もシンプルで、日常的にNTFSドライブを使用する場合に適しています。
方法2:NTFS-3GとMacFUSEを使って書き込む(上級者向け)
コストをかけずにMacでNTFSの書き込みに無料で対応したい場合は、NTFS-3GとMacFUSEを組み合わせる方法があります。
基本的な流れ
MacFUSEとNTFS-3Gのインストール
アプリを起動する
クリック→初回のみパスワード入力
下記コマンドを一行ずつ実行します。
$ brew install --cask Macfuse
$ brew install gromgit/fuse/NTFS-3g-Mac
$ brew install --cask mounty
Mountyを使用する用意が完了
山のアイコンが表示されます。
対応ドライブが接続されるとこのように表示されます。
読み書きができるようになります。
重要なデータを扱う用途では注意が必要です。
方法3:ターミナルでNTFSパーティションの書き込み機能を有効
MacOSには内部的にNTFS書き込み機能が存在しており、ターミナルから設定を変更することで利用できます。この方法はAppleが公式にサポートしていませんので注意が必要です。
操作手順
ターミナルを開く
「sudo nano /etc/fstab」を入力
「LABEL=NAME none NTFS rw, auto, nobrowse」を入力
Control + Oを同時に押す→Control + Xを押す
finder「移動」→「フォルダーに移動」→「/Volumes」を入力
移動をクリックします。
NTFSドライブ中のファイルを自由に読み込み/書き込みができます。
必ず事前にバックアップを取り、短時間の作業に限定する必要があります。
方法4:NTFSドライブを初期化して書き込む(バックアップ必要)
NTFS形式そのものにこだわらない場合は、ドライブをMac対応フォーマットに変更する方法があります。MacのNTFSフォーマットを見直す根本的な解決策です。
選択される主なフォーマット
- exFAT:MacとWindowsの両方に対応
- APFS:Mac専用で高速動作
基本的な手順
ユーティリティをクリック
ディスクユーティリティを起動
ドライブを消去
APFSフォーマットを選択(推奨)
この方法では既存データがすべて削除されるため、バックアップは必須です。
おまけ:ストレージ不足によるNTFS書き込み遅延の対処法
MacでNTFSの書き込みが遅い、途中で止まるといった症状は、NTFS形式ではなくMac本体のストレージ不足が原因の可能性があります。
Macでは外付けドライブへの書き込み時にも、一時領域を使用するため、空き容量が少ないと処理が不安定になります。不要ファイルを整理して環境を整えることが有効です。
Tenorshare Cleamioは、システムキャッシュやアプリのゴミファイルをまとめて削除し、ストレージの空き容量を確保できるMac向けツールです。
ゴミファイルを削除する基本手順
Macのジャンクファイルをスキャン
スキャンしたジャンクファイルを削除
ジャンクファイルのクリーンアップ完了
左側のメニューバーからジャンクファイルを選択
→「スキャン」をクリックして開始します。
スキャン完了後、ジャンクファイルの数が表示されます。
削除したいファイルを選択→右上の「スマートクリーン」をクリック。
書き込み前の環境改善策として活用することで、処理の安定化が期待できます。
まとめ
MacではNTFS形式のドライブが標準で読み取り専用となるため、MacのNTFS書き込みを行うには追加の対処が必要です。本記事では、NTFSの基本的な仕組みを整理し、専用ツールの利用など複数の選択肢をご紹介しました。
また、書き込みが遅い・不安定と感じる場合は、Mac本体のストレージ不足が原因の可能性があります。Tenorshare Cleamioを使って不要なゴミファイルを整理し、作業環境を整えることが有効です。
用途や環境に応じて適切な方法を選ぶことで、Macでも快適にNTFSドライブを活用できます。