iPhoneをアップデートまたは初期化しようとしたときに、「エラーが発生したため、iPhoneを復元できませんでした」「iPhoneを復元できませんでした。不明なエラーが発生しました」と表示されることがあります。
このようなiPhone復元エラーは、USB接続の不具合、AppleデバイスやiTunesのバージョン、通信環境、バックアップの破損など、さまざまな原因で発生します。
まずは、iPhone本体の復元でエラーが出ているのか、バックアップからデータを戻す途中で失敗しているのかを確認しましょう。本記事では、iPhoneを復元できない不明なエラーの原因と、データへの影響が少ない順に試せる対処法を紹介します。
まず確認|どのiPhone復元エラーが発生していますか?
「iPhoneを復元できませんでした」と表示される状況は、大きく2つに分けられます。
iPhone本体のアップデート・初期化で発生するエラー
Finder、Appleデバイス、iTunesなどで「iPhoneを復元」を実行した際に発生するエラーです。
よくある症状には、次のようなものがあります。
- 復元が途中で止まる
- iPhoneがAppleロゴから進まない
- リカバリーモードを繰り返す
- パソコンがiPhoneを認識しない
- エラー9、4005、4013、4014などが表示される
Appleによると、エラー9、4005、4013、4014は、アップデートまたは復元中にiPhoneとの接続が途切れた場合や、パソコンで端末を正常に復元できなかった場合に表示されることがあります。
iPhoneバックアップの復元中に発生するエラー
新しいiPhoneへの機種変更時や初期化後に、Finder、Appleデバイス、iTunesのバックアップからデータを戻そうとして失敗するケースです。
この場合は、次のような原因が考えられます。
- バックアップを作成したiOSより復元先のiOSが古い
- バックアップファイルが破損している
- 暗号化バックアップのパスワードが違う
- パソコンの空き容量が不足している
- USB接続が途中で切れている
同じ「iPhone復元エラー」でも、端末自体の復元とiPhoneバックアップの復元エラーでは、確認すべきポイントが異なります。
「エラーが発生したためiPhoneを復元できませんでした」と表示される原因
iPhoneを復元できない不明なエラーが発生する主な原因は、次の通りです。
エラーの原因を画面表示だけで特定するのは難しいため、簡単な方法から順番に試して問題を切り分けることが重要です。
iPhoneを復元できませんでした・不明なエラーの対処法
ここからは、iPhone内のデータに与える影響が比較的少ない方法から紹介します。
対処法1.iPhoneとパソコンを再起動する
一時的なシステムエラーや端末の認識不良によって、iPhoneを復元できないことがあります。
まずiPhoneとパソコンの両方を再起動し、再びケーブルで接続してください。iPhoneが通常の操作を受け付けない場合は、機種に合った方法で強制再起動を行います。
Appleも、エラー9、4005、4013、4014が表示された場合の対処法として、ソフトウェアの更新とiPhoneの強制再起動を案内しています。
対処法2.Appleデバイス・iTunes・macOSを更新する
古いバージョンのソフトウェアを使用していると、iPhoneとの通信やiOSの復元処理に失敗する可能性があります。
使用環境に応じて、次のソフトウェアを更新しましょう。
- Windows:AppleデバイスまたはiTunes
- macOS Catalina以降:FinderとmacOS
- macOS Mojave以前:iTunes
Windowsでは、Appleデバイスアプリを使ってiPhoneのバックアップや復元を実行できます。Appleは、復元エラーが出た場合に、AppleデバイスまたはiTunesを最新バージョンへ更新するよう案内しています。
対処法3.USBケーブルと接続ポートを変更する
USB接続が不安定だと、復元用データの転送中に通信が切れ、「iPhoneを復元できませんでした。不明なエラーが発生しました」と表示されることがあります。
次の点を確認してください。
USBハブを外す
iPhoneをパソコン本体のUSBポートに直接接続する
別のUSBポートへ差し替える
別のApple純正または認証済みケーブルを使用する
iPhoneのロックを解除して「信頼」を選択する
Apple公式でも、USBハブを使用せずパソコンに直接接続し、別のケーブルやUSBポートを試す方法が推奨されています。
対処法4.セキュリティソフトやVPNを一時停止する
セキュリティソフト、ファイアウォール、VPNなどがAppleのサーバーとの通信を遮断し、iPhone復元エラーを引き起こす場合があります。
一時的に機能を停止してから、復元をやり直してください。作業が終わったら、セキュリティ機能を必ず再度有効にしましょう。
会社や学校のパソコンでは設定を変更できない場合があるため、個人所有のパソコンまたは別のネットワークで試す方法もあります。
対処法5.パソコンの空き容量を増やす
iPhoneバックアップを復元するときは、バックアップを読み込み、展開するための空き容量が必要です。
WindowsではCドライブ、Macでは内蔵ストレージの容量を確認し、不要な一時ファイルや古いバックアップを整理してください。
特にiPhoneの写真や動画が多い場合、バックアップサイズも大きくなります。空き容量がほとんど残っていない状態では、復元の途中でエラーが発生しやすくなります。
対処法6.別のパソコンで復元する
ここまでの方法で改善しない場合は、別のMacまたはWindowsパソコンを使って復元を試してください。
別のパソコンで正常に復元できる場合は、元のパソコンにあるApple関連ソフト、USBドライバー、セキュリティ設定などが原因と判断できます。
別のパソコンでも同じiPhoneの不明なエラーが繰り返される場合は、iPhone本体またはバックアップファイルに問題がある可能性が高くなります。
iPhoneバックアップの復元エラーを解決する方法
iPhone本体は正常に動作していても、バックアップからデータを戻す段階でエラーが発生することがあります。
iOSをアップデートしてから復元する
バックアップを作成したiPhoneのiOSが、復元先のiPhoneより新しい場合、そのままではバックアップを復元できないことがあります。
その場合は、次の手順で操作します。
新しいiPhoneを一時的に新規デバイスとして設定する
iOSを最新版にアップデートする
「すべてのコンテンツと設定を消去」を実行する
初期設定画面からバックアップを選択する
Appleも、バックアップの復元に新しいバージョンのソフトウェアが必要な場合は、先にiOSをアップデートしてから復元するよう案内しています。
暗号化バックアップのパスワードを確認する
Finder、Appleデバイス、iTunesで「ローカルのバックアップを暗号化」を有効にしていた場合は、復元時に設定したパスワードが必要です。
このパスワードは、Apple AccountのパスワードやiPhoneの画面ロック番号とは異なる場合があります。
パスワードが分からないと、暗号化されたバックアップからデータを復元できません。保存したパスワード、Macのキーチェーン、パスワード管理アプリなどを確認してください。
別の日付のバックアップを選択する
特定のバックアップだけで復元エラーが発生する場合は、そのバックアップファイルが破損している可能性があります。
Finder、Appleデバイス、iTunesに複数のバックアップが保存されている場合は、作成日やサイズを確認して、別のバックアップを選択してください。
Appleの案内でも、バックアップを復元する際は、一覧から使用するバックアップを選択する手順になっています。
iPhoneの不明なエラーをエラーコード別に確認する
「iPhoneを復元できませんでした。不明なエラーが発生しました」の後ろに数字が表示されている場合は、そのエラーコードから原因を絞り込めます。
エラー17、1109、3194などは、パソコンがAppleのソフトウェアアップデートサーバーと正常に通信できない場合に表示されることがあります。
一方、エラー9、4005、4013、4014では、USB接続、ソフトウェアの更新、強制再起動、別のパソコンでの復元を優先して確認します。
iPhoneを復元するとデータは消える?復元方法をご紹介
Finder、Appleデバイス、iTunesで「iPhoneを復元」を実行すると、端末が初期化され、写真やメッセージなどのデータが削除されます。Appleも、iPhoneのソフトウェアを復元すると、端末内の情報と設定が消去されると説明しています。一方、「アップデート」は、基本的にデータを消去せずにiOSを再インストールする方法です。「アップデート」と「復元」の両方が表示された場合は、先に「アップデート」を試しましょう。
バックアップがない場合や、iPhoneバックアップの復元エラーで必要なデータを取り出せない場合は、すぐに初期化せず、先に復元可能なデータを確認することが重要です。UltData for iOSを使用すると、iPhone本体やFinder/iTunesバックアップをスキャンし、写真、メッセージ、連絡先などをプレビューできます。バックアップ全体をiPhoneへ戻すのではなく、必要なデータを選択して復元できるため、iPhoneを復元できない場合や、初期化前にデータを確認したい場合に役立ちます。
ただし、データが上書きされている場合や、バックアップが深刻に破損している場合は、すべてのデータを復元できるとは限りません。エラー発生後は、できるだけ新しい写真の撮影やアプリのインストールを控えましょう。
それでもiPhoneを復元できない場合は?
次のような状況では、iPhone本体にハードウェア上の問題が発生している可能性があります。
- 複数のケーブルやUSBポートでも改善しない
- 別のパソコンでも同じエラーが出る
- エラー4013や4014が繰り返し表示される
- iPhoneが何度もリカバリーモードに戻る
- パソコンがiPhoneをまったく認識しない
- 落下や水没の後から復元できなくなった
- ボタンが故障して強制再起動できない
Appleロゴから進まない、パソコンに認識されない、「コンピュータに接続」画面が表示されるといった場合は、リカバリーモードを使った復元が必要になることがあります。
必要なデータを確認した後も復元できない場合は、AppleサポートまたはApple正規サービスプロバイダへ相談してください。
iPhone復元エラーに関するよくある質問
質問1.「iPhoneを復元できませんでした。不明なエラー」とは何ですか?
USB接続、パソコン、Apple関連ソフト、ネットワーク、バックアップファイル、iPhone本体などの問題によって、復元処理を完了できなかったことを示すメッセージです。表示されたエラー番号を確認すると、原因を絞り込みやすくなります。
質問2.iPhoneバックアップの復元エラーは破損が原因ですか?
バックアップファイルの破損は原因の一つですが、iOSのバージョン不一致、暗号化パスワード、パソコンの容量不足、USB接続なども考えられます。別の日付のバックアップや別のパソコンを使用して、原因を切り分けましょう。
質問3.不明なエラー4013が何度も出る場合はどうすればいいですか?
AppleデバイスやiTunesの更新、iPhoneの強制再起動、USBケーブルとポートの変更、別のパソコンでの復元を順番に試してください。それでもエラー4013が繰り返される場合は、iPhone本体に問題がある可能性があるため、Appleサポートへの相談を検討しましょう。
まとめ
「エラーが発生したため、iPhoneを復元できませんでした」や「不明なエラーが発生しました」と表示された場合は、まずiPhone本体の復元エラーなのか、バックアップの復元エラーなのかを確認しましょう。ソフトウェアの更新、USB接続の変更、パソコンの空き容量確保、別のバックアップの使用によって解決できる可能性があります。
「iPhoneを復元」を実行すると端末内のデータが消去されるため、必要なバックアップがない場合は注意が必要です。初期化前に写真やメッセージなどを確認したい場合は、UltData for iOSで復元可能なデータをスキャンしてから、iPhoneの復元を進める方法もあります。