iPhoneから写真や動画、LINE、連絡先などを誤って削除しても、データが上書きされていなければ、iPhoneデータ復元ソフトで取り戻せる可能性があります。結論からいうと、バックアップなしで削除データを探す場合は、WindowsまたはMacにインストールしてiPhoneを接続する復元ソフトが適しています。iCloudやiTunes・Finderのバックアップがある場合は、必要なデータだけを選択して復元できるソフトが便利です。
ただし、「完全無料」とされるiPhoneデータ復元アプリやソフトでも、無料で使えるのはスキャンやプレビューまでの場合があります。本記事では、人気のiPhoneデータ復元ソフト10製品を、無料範囲、対応データ、バックアップ復元、安全性、価格から比較します。
iPhoneデータ復元ソフトとは?復元アプリとの違い
iPhoneデータ復元ソフトとは、誤って削除した写真や動画、連絡先、メッセージなどを、iPhone本体やiCloud、iTunes・Finderのバックアップから検出し、パソコンなどに保存するためのツールです。
一般的なiPhoneデータ復元ソフトは、WindowsまたはMacにインストールし、USBケーブルでiPhoneを接続して使用します。iPhone本体を直接スキャンできるため、利用可能なバックアップがない場合でも、削除したデータが端末内に残っていれば復元できる可能性があります。
一方、App Storeで提供されているiPhoneデータ復元アプリは、iOSのアクセス権限によってスキャンできる範囲が限られています。そのため、削除した写真やLINE、メッセージなどを端末内部から探したい場合は、パソコン用のiPhoneデータ復元ソフトを利用するのが一般的です。
また、iPhoneバックアップ復元アプリやソフトの中には、iCloudやiTunes・Finderのバックアップを読み込み、必要な写真や連絡先、メッセージだけを選択して取り出せるものもあります。Appleの公式機能ではバックアップ全体を復元しますが、選択復元に対応したソフトなら、現在のデータへの影響を抑えながら必要な項目を保存できます。
どの方法が適しているかは、バックアップの有無や復元したいデータの種類によって異なります。バックアップがない場合はiPhone本体を直接スキャンできるソフトを、バックアップがある場合は必要なデータを選択して取り出せるソフトを選びましょう。
iPhoneデータ復元ソフトの選び方
iPhoneデータ復元ソフトを選ぶ際は、知名度や価格だけでなく、データを失った状況やバックアップの有無に合った復元方法に対応しているかを確認することが重要です。特に、無料版で利用できる範囲や復元先は製品によって大きく異なります。
1.バックアップなしで復元できるか
iCloudやiTunes・Finderにバックアップがない場合は、iPhone本体を直接スキャンできるソフトを選びましょう。削除したデータが端末内に残っていれば、写真や動画、連絡先、メッセージなどを検出できる可能性があります。
ただし、削除後に新しい写真を撮影したり、アプリをインストールしたりすると、失われたデータが上書きされる可能性があります。復元の可能性を下げないためにも、データの消失に気づいたら、できるだけiPhoneの使用を控えてください。
2.iCloud・iTunes・Finderのバックアップに対応しているか
バックアップが残っている場合は、iCloudやiTunes・Finderのバックアップを読み込み、必要なデータだけを選択して取り出せるソフトが便利です。iPhone全体をバックアップ作成時点の状態に戻す必要がなく、現在保存されているデータへの影響を抑えられます。
iPhoneバックアップ復元アプリやソフトを比較する際は、iCloud同期データとiCloudバックアップのどちらに対応しているか、暗号化されたiTunesバックアップを読み込めるかも確認しましょう。
3.復元したいデータに対応しているか
復元できるデータの種類はソフトによって異なります。写真や動画、連絡先などの基本データだけでなく、LINE、メッセージ、通話履歴、メモ、カレンダーなどを復元したい場合は、購入前に対応項目を確認してください。
また、「LINEに対応」と記載されていても、トーク履歴、添付写真、動画、連絡先など、実際に復元できる内容が異なる場合があります。必要なデータを無料スキャンで検出・プレビューできるか確認してから、有料版を検討すると安心です。
4.無料版でどこまで利用できるか
「完全無料」と紹介されているiPhone復元ソフトでも、無料で利用できるのがスキャンやプレビューまでで、検出したデータの保存には有料ライセンスが必要な場合があります。
無料版を比較する際は、次の3点を分けて確認しましょう。
- iPhoneやバックアップを無料でスキャンできるか
- 検出した写真やメッセージを無料でプレビューできるか
- 復元したデータを無料でパソコンやiPhoneに保存できるか
無料スキャンとプレビューに対応していれば、必要なデータが見つかるかを確認してから購入できるため、復元できるか分からないまま料金を支払うリスクを抑えられます。
5.復元先とデータの上書きリスクを確認する
iPhoneデータ復元ソフトには、復元したデータをパソコンへ保存するタイプと、連絡先やメッセージなどをiPhoneへ直接戻せるタイプがあります。写真や動画を安全に取り出したい場合は、まずパソコンへ保存できるソフトを選ぶとよいでしょう。
既存のiPhoneデータを消去せずに復元できるか、復元前に内容を選択できるかも重要なポイントです。バックアップ全体を上書きするのではなく、必要な項目だけを選択できるソフトなら、現在のデータを保持しながら復元できます。
6.最新のiOS・iPhoneとパソコンに対応しているか
ソフトを購入する前に、使用中のiOS、iPhoneの機種、WindowsまたはmacOSのバージョンに対応しているかを確認してください。最新のiOSへアップデートした直後は、ソフト側の対応が間に合っていない場合もあります。
公式サイトに記載されている対応環境だけでなく、最終更新日や無料版で端末を正常に認識できるかも確認すると安心です。
7.安全性と料金体系が明確か
iPhoneデータ復元ソフトは、写真やメッセージ、Apple Accountに関連する情報を扱うため、公式サイトからダウンロードできる信頼性の高い製品を選びましょう。通信の暗号化、プライバシーポリシー、返金条件、日本語サポートの有無も確認してください。
また、月額プラン、年間プラン、買い切りプランでは総額が異なります。自動更新の有無や利用できる端末台数を確認し、復元したいデータが無料プレビューで見つかってから、自分に合ったライセンスを選ぶことをおすすめします。
以上のポイントを踏まえ、次の比較表では、主要なiPhoneデータ復元ソフトを、復元方法、対応データ、無料版の範囲、対応環境、価格などの項目から比較します。
iPhoneデータ復元ソフトおすすめ10選を比較
iPhoneデータ復元ソフトを選ぶ際は、復元したいデータの種類だけでなく、iPhone本体、iCloud、iTunes・Finderのどこからデータを探せるかを確認することが重要です。また、無料版でスキャンやプレビューだけでなく、データの保存までできるかも製品によって異なります。
先に結論をまとめると、バックアップなしの復元やLINEを含む幅広いデータを確認したい場合は「Tenorshare UltData」、複数の復元方法や関連機能を重視する場合は「iMyFone D-Back」や「Dr.Fone」が候補になります。USBケーブルでiPhoneを接続せず、iCloud内の過去データを確認したい場合は「Gbyte Recovery」も選択肢の一つです。
以下では、主要なiPhoneデータ復元ソフト10製品を、おすすめの用途、対応する復元元、無料版の範囲、利用前に確認したいポイントから比較します。
「無料ダウンロード」や「無料体験」と表示されていても、スキャンからデータの保存まですべて完全無料とは限りません。多くのiPhoneデータ復元ソフトでは、復元可能なデータのスキャンやプレビューまでは無料ですが、実際にパソコンやiPhoneへ保存するには有料ライセンスが必要です。
そのため、「iPhone復元ソフト完全無料」という条件で探している場合は、無料でスキャンできるかだけでなく、検出したデータを何件まで保存できるか、対応するデータ種類に制限がないかを確認しましょう。
また、Gbyte RecoveryのようなiCloudを中心にデータを探すiPhoneバックアップ復元アプリと、iPhone本体をUSB接続してスキャンするパソコン用ソフトでは、復元の仕組みが異なります。バックアップがない場合はiPhone本体のスキャンに対応したソフトを、iCloudにデータが残っている可能性がある場合はiCloud対応ツールを選ぶのがおすすめです。
なお、無料版の機能、料金、対応するiOSやiPhoneの機種は変更される場合があります。ダウンロードや購入の前に、各製品の公式サイトで最新の利用条件を確認してください。
iPhone復元ソフトおすすめ10選【無料・有料別】
ここでは、各製品の詳細を説明します。すべてのソフトが無料でスキャンやプレビューが可能なので、まずは試してから有料版を検討できます。 「iPhoneのデータを安全に復旧したい」「LINEや写真を確実に取り戻したい」という方は、ぜひ参考にしてください。
1.Tenorshare UltData - iPhoneデータ復元
Tenorshareは2007年に設立されたデータ復元やシステム修復ソフトを専門とする中国・香港拠点の企業で、世界中にユーザーを持つ実績豊富なブランドです。主力製品の一つであるUltData iPhoneデータ復元ソフトなら、バックアップなしでも、フリーライセンスで端末内の復元可能なデータをスキャンし、有償版で簡単に復元することが出来ます。
簡単な手順で実行することが出来るため、初心者でも安心して利用することが出来ます。高度なセキュリティ技術により、個人情報を厳密に保護します。UltDataの安全性は高いです。新たに、iCloudバックアップから必要なデータだけを選び、iPhoneをリセットせずに復元できる機能にも対応しています。
- バックアップなしでもiPhone・iPadから削除されたデータが復元可能
- iCloudバックアップ、iTunesバックアップからデータを選択的復元、上書きされません
- 画面が割れるなどのiOSシステムエラーを修復でき
- LINEやSNSデータ復旧に強い
- 無料体験でプレビューできるので、購入前に確認でき
- 既存のデータだけでなく、完全に削除したiPhone・iPadのデータでもバックアップ
検証結果
- UltDataを起動して、「iOSデバイスから復元」オプションを選択して下さい。
- iPhoneをPCに接続します。復元したいデータの種類を選択し、「スキャン」をクリックして下さい。
- 復元可能なデータがプレビュー表示されます。無料体験ではここまで出来ます。復元したいデータを選択し、「PCに復元」をクリックすると、復元が実行されます。
2.iMyFone D-Back
iMyFone D-Backは、iPhone本体、iTunesバックアップ、iCloudバックアップの3つの復元モードに対応したデータ復元ソフトです。写真や動画、連絡先、メッセージに加え、LINEやWhatsAppなどのアプリデータにも対応しています。
こんな人におすすめ: バックアップの有無が分からず、iPhone本体、iCloud、iTunesの複数の場所からデータを探したい人に向いています。
メリット
- iPhone本体、iCloud、iTunesの3つの復元方法を利用できる
- iCloudバックアップから初期化せずに必要なデータだけを復元できる
- LINEやWhatsAppなど、複数のSNSアプリデータに対応している
- 一部のデータはパソコンだけでなくiPhoneにも戻せる
デメリット
- 無料体験版では、検出したデータの保存まで行えない
- データ復元以外の機能も含まれるため、画面上の選択項目が多い
検証結果
3.Dr.Fone
Wondershareは世界150カ国以上でソフトウェアを展開する大手企業で、動画編集ソフト「Filmora」でも有名です。 その代表的なスマホデータ復元ツール「Dr.Fone」は、データ復元に加え、iOS修復、データ転送など多彩な機能を備えます。iOSのクラッシュ、リンゴループ、フリーズといった問題からの復旧にも対応しており、上級ユーザー向けの万能ツールとして評価されています。ただし、価格がやや高めで、操作にやや慣れが必要な点は考慮しましょう。
メリット
- データ復元+システム修復
- 幅広いデータ形式対応
デメリット
- 価格が高め(約8,000円〜)
- 操作が初心者にはやや複雑
検証結果
4.Gbyte Recovery
Gbyte Recoveryは、iCloud内に残っている写真、動画、メッセージ、LINEなどをスキャンし、必要なデータを選択して取り出すことに重点を置いた復元ツールです。iPhoneをUSBケーブルで直接スキャンする一般的な復元ソフトとは、データを探す仕組みが異なります。
こんな人におすすめ:iPhone本体を接続せず、iCloudに保存された過去の写真、メッセージ、LINEのトーク履歴や添付ファイルを確認したい人に向いています。
メリット
- iCloud内のデータを復元前にプレビューできる
- 端末全体を初期化せず、必要なデータだけを選択できる
- 写真やメッセージに加え、LINE、WhatsApp、Messengerなどのデータにも対応している
- WindowsとMacの両方で利用できる
デメリット
- iCloudへの接続が中心で、iPhone本体の直接スキャンを重視する人には向かない
- 利用にはApple Accountへのログインと2ファクタ認証が必要になる
5.EaseUS MobiSaver
EaseUS MobiSaverは、iPhoneやiPad から削除されたデータを数クリックで復元できるiPhoneデータ復元アプリです。操作が非常に簡単で、IT初心者でも扱いやすいのが特徴。ただし、対応データの種類は他ソフトより少なく、ビジネス用途よりは個人の簡易復元向きといえます。データ復旧ソフトの定番ブランドで、世界中で5億人以上のユーザーが利用しています。「Mobisaver Free」iPhoneデータ復元ソフト無料版では、最大1ファイルあたり2GBまでのデータ復旧を試せる点が魅力で、初心者にも人気です。
メリット
- 無料でデータ復旧が可能
- UIがシンプルで直感的
デメリット
- 復元率や対応データの種類が上位ソフトに比べてやや少ない
6.FonePaw
FonePawは2014年に設立された香港のソフトウェア企業で、マルチメディアツールやモバイルソフトを手がけています。 同社のiPhoneデータ復元ソフトは、破損や暗号化されたiTunes/iCloudバックアップからのデータ抽出にも対応し、写真・動画・メッセージなど主要データを安全に選択復元できるのが特徴です。 ただし、スキャン速度がやや遅く、価格が競合よりやや高めという声もあります。
メリット
- バックアップ破損対応
- プレビュー機能
- 主要データ対応
デメリット
- スキャンが遅め
- 価格がやや高め(約7,000円〜)
7.FoneLab
Aiseesoft が提供するFoneLabは、使いやすさに重点を置いたiPhoneデータ復元ソフトで、SMS・写真・通話履歴などの主要データを効率よく復元可能です。直感的な操作性と高速スキャン機能が魅力ですが、iOSの最新バージョンへの対応が遅れることがあるため、最新機種を使用中の方は注意が必要です。
メリット
- 操作がシンプル
- スキャンが高速
デメリット
- iOS18に未対応
8.Stellar Data Recovery for iPhone
Stellar for iPhoneデータ復元ツールは、シンプルで分かりやすいUIと確実なスキャン機能が魅力です。写真・ビデオ・連絡先など基本的なファイル形式に幅広く対応していますが、日本語UIに一部違和感があり、サポート面でやや不安が残る点には注意が必要です。30年以上の歴史を持つデータリカバリ専門企業で、法人や修理業者でも採用される高精度ツールを提供しています。
メリット
- 法人レベルでも信頼できる精度
- iOS18対応
デメリット
- 日本語に対応していない
- 操作が専門的で初心者には難しい
- 価格が高め
9.PhoneRescue for iOS (iMobie)
iMobieのPhoneRescueは、システム復旧とデータ復元の両方に対応したiPhone復元ソフトで、特にスキャン速度の速さに定評があります。日本語を含む複数言語に対応しており、グローバルユーザーにも広く使われています。復元できるデータ形式も豊富ですが、一部機能がやや不安定との声もあります。LINEやWhatsAppなどのチャット履歴復元にも対応しています。
メリット
- データ復元+システム修復
- SNSデータにも対応
デメリット
- スキャンに時間がかかる
10.Ontrack EasyRecovery for iPhone
Ontrack EasyRecovery for iPhoneはデータ復旧業界で長年実績のある Kroll Ontrack 社が開発したiPhoneデータ復元ソフトで、法人向けソリューションとしても多く採用されています。対応するデータ形式は写真・動画・連絡先・メッセージなど基本的なものに絞られていますが、そのぶん操作は非常にシンプルで、復元処理の安定性も高いのが特長です。特にハードウェアトラブルに強く、iTunesやiCloudが使えない状況でも復元可能なケースがあるため、技術的な信頼性を重視するユーザーには適しています。ただし、日本語対応は限定的で、一般個人ユーザーにはやや敷居が高く感じるかもしれません。
メリット
- プロ向けの高度な復旧性能
デメリット
- 個人ユーザーには価格や機能が過剰
まとめ
iPhoneデータ復元ソフトを選ぶ際は、バックアップの有無、復元したいデータ、無料版で利用できる範囲を確認することが重要です。バックアップがない場合はiPhone本体のスキャンに対応したソフトを、iCloudやiTunesのバックアップがある場合は選択復元に対応したソフトを選びましょう。
今回比較した中では、Tenorshare UltDataが、iPhone本体、iCloud、iTunes・Finderからの復元に対応しています。iPhoneを初期化せず、iCloudバックアップから写真、連絡先、メッセージ、LINEなど必要なデータだけを選択して復元したい場合に便利です。
ただし、削除したデータがすでに上書きされていると、復元できない場合があります。データの消失に気づいたらiPhoneの使用を控え、まずは無料スキャンで復元可能性を確認してください。