MacとiPhoneを同期しない方がいい?iPhoneとMacを連携する方法をご紹介
MacとiPhoneの同期について検討中の方に向けて、同期の基本情報をお伝えします。同期とは、MacとiPhone間でデータを転送し常に最新状態に保つ機能です。例えば、同期を行えば、iPhoneで撮影した写真をMacですぐに編集したり、Macで作成したメモをiPhoneで確認したりできます。同期は作業効率を大幅に向上させる便利な機能である一方、プライバシーの問題やデータ誤削除のリスクも存在します。特に家族とデバイスを共有している場合は注意が必要でしょう。
本記事ではMacとiPhone同期のメリット・デメリットから具体的な設定方法、トラブル対処法まで詳しく解説します。
︎︎Part1. MacとiPhoneを同期しない方がいい?メリット・デメリット
MacとiPhoneを同期しない方がいいかどうかは、使用目的や個々のニーズによって異なります。ここでは、MacとiPhoneの同期について考える際、メリットとデメリットを正しく理解することが重要です。ここでは同期機能の利点と注意点を詳しく見ていきましょう。
メリット
MacとiPhoneの同期には、以下のような大きなメリットがあります。
- データの一元管理が可能:iPhone・iPadでメモを取った内容を、Mac側でも閲覧・編集ができるなど、作業の継続性が向上します。外出先でiPhoneで撮影した写真を、帰宅後すぐにMacで編集できるのは非常に便利な機能です。
- 自動バックアップの実現:同期を有効にすることで、重要なデータが自動的にバックアップされます。iCloudを使用すると、自動的にMacとiPhone間でファイルが転送されるため手間がかかりません。万が一のデータ損失リスクを大幅に軽減できるでしょう。
- 作業効率の向上:Macで作成したドキュメントや資料をiPhoneですぐに確認できたり、外出先でiPhoneで撮影した写真を帰宅後すぐにMacで編集作業に取りかかれるなど、シームレスな作業環境を実現できます。
デメリット
一方で、同期には以下のようなデメリットも存在します。
- プライバシーの問題:同じApple IDでサインインしてMacとiPhoneを同期する場合、データを追加しても、削除しても、編集しても全て共有できます。家族や夫婦で同じApple IDを使用している場合、個人的なメモやメールなどの情報も共有されてしまう可能性があります。
- データの誤削除リスク:以前同期した項目をMacから削除すると、その項目は次回同期したときにiPhoneからも削除されます。意図しないデータの削除が発生する危険性があるため、注意が必要です。
- ストレージ容量の圧迫:同期により、両デバイスに同じデータが保存されるため、ストレージ容量を多く消費します。特に写真や動画などの大容量ファイルが多い場合、容量不足に陥りやすくなります。
Part2. MacとiPhoneを同期する方法
MacとiPhoneを同期する方法は複数あります。ここでは主要な4つの方法について、それぞれの特徴と具体的な手順を解説します。
方法1. Finder (またはiTunes) を使って同期する【USBケーブル】
macOS Catalina 以降を搭載した Mac では、Finder を使って Mac と iPhone、iPad、iPod touch との間でコンテンツを同期できます。
手順1: USB ケーブルを使って iPhone、iPad、iPod touch を Mac に接続します。
手順2: Mac で、Dock の Finder アイコンをクリックし、Finder でウインドウを開きます。
手順3: そのウインドウのサイドバーにある「場所」に表示されているデバイスを選択します。
手順4: ウインドウの右側で、デバイスの名前の下に並んだボタンを使って、同期するコンテンツの種類を選択します。
手順5: ウインドウの右下隅の「同期」ボタンをクリックします。
macOS Mojave 以前、または Windows パソコンでは、iTunes を使って音楽や映画などを同期できます。基本的な操作はFinderと似ており、同期したいコンテンツを選択して「同期」をクリックするだけです。
方法2. iCloudを使って連携する【Wi-Fi(自動)】
iCloudを使った同期は、最も手軽で自動的な方法です。
Mac側の設定
手順1: 「システム設定」を開き、一番上にある自分の名前を選択し、iPhoneと同じApple IDでサインインします。
手順2: 「すべて見る」をクリックします。
手順3: 同期したい項目(写真、連絡先、カレンダー、メモ、Safariなど)を選択してオンにします。
iPhone側の設定
iPhone側でも同様に「設定」から一番上にある自分の名前→「iCloud」へ進み、同期したい項目をオンに切り替えます。

この方法では、iCloudがオンになっていれば、コンテンツが変更されるとMacとiPhoneは継続的にアップデートされるため、何も操作を行う必要はありません。
方法3. AirDropを使って個別にファイルを転送する【Bluetooth/Wi-Fi】
AirDropは、個別のファイルを素早く転送したい場合に便利な機能です。同期とは異なり、必要なファイルのみを選択的に共有できます。

手順1: MacとiPhone両方でBluetoothとWi-Fiをオンにする
手順2: 転送したいファイルを選択し、共有ボタンをタップ
手順3: AirDropで相手のデバイスを選択して送信
この方法は、Macとデバイス間でファイルを共有するほかの方法として、ワイヤレスで手軽に利用できるのが特徴です。
Part3. MacとiPhoneが同期できない原因と対処方法
同期がうまく動作しない場合、さまざまな原因が考えられます。よくある問題とその解決方法を確認してみましょう。同期がうまくいかない場合、以下の原因と対処方法を確認してみましょう。
1.ソフトウェアのバージョン問題
MacやiTunesのバージョンが古いと、同期できない可能性があります。まずは両デバイスのOSが最新版になっているか確認し、必要に応じてアップデートを行いましょう。
iPhoneの場合は、「設定」→「一般」→「情報」で確認ができます。
Macの場合は、画面右上のりんごマークから「このMacについて」で確認できます。

2.USBケーブルの問題
iPhoneとPCを接続しているUSBケーブルが接続不良を起こしていると正しく同期ができません。Apple純正ケーブルまたはMFi認証を取得したケーブルを使用することが重要です。
3.Apple IDの設定確認
アプリで同期するには、すべてのデバイスで同じApple IDでログインして、iCloudのアカウントを利用する必要があります。両デバイスで同じApple IDでサインインしているか確認してください。

iPhoneの場合のApple IDの確認方法は、「設定」→一番上の自分の名前で、上記の赤枠の箇所で確認できます。
Macの場合も同様に、画面右上のりんごマークから一番上の自分の名前をクリックすることで確認できます。
4.iCloudの設定問題
WiFiとApple IDがすべてのデバイスで一致しているのに、それでもAppleのアプリが同期しない場合は、問題はiCloudの設定にある可能性が高いです。iCloudの設定で、同期したいアプリがオンになっているか確認しましょう。

Macの場合は、画面右上のりんごマーク→「システム設定」→一番上の自分の名前→「iCoud」→「すべて見る」をクリックすると上記のようにオン・オフの確認ができます。
5.セキュリティソフトの干渉
iTunesが起動しない場合や、iTunesにiPhoneが認識されない、同期できないなどの症状が起こるときは、セキュリティソフトがiTunesとの通信を妨げている可能性があります。一時的にセキュリティソフトを無効にして同期を試してみてください。

上の図は筆者の画面で、ESET Cyber Security Proの場合です。この場合、「ファイアウォールを無効にする」を選べば一時的にセキュリティが無効になります。
6.デバイスの再起動
iTunesにiPhoneが表示されない場合は、iPhoneとパソコンの再起動を試してください。iPhoneとパソコンを再起動することで、一時的な不具合が解消される可能性があります。
iPhoneの場合は各バージョンによって異なりますが、最新バージョンの場合は音量調整ボタン(下げ側)とサイドボタンを同時に長押しすることで再起動できます。
︎Part4. データ復元ソフトを利用して消したiPhoneデータでもMacに復元する
MacとiPhoneを同期する際、データの誤削除や同期ミスが心配になることもあります。そんな時、UltData iPhoneデータ復元 ソフトがあれば、失われたデータを簡単に復元できます。削除された写真、連絡先、メッセージなど、iPhoneやiCloudバックアップからも復元でき、MacとiPhone間でのデータ管理がより安心になります。データ同期中のトラブルにも、Tenorshare UltDataで対応可能です。
UltData for iOSを使用すると、既存のデータだけでなく、誤って削除したデータの同期やバックアップも簡単に管理できます。
安全・強力・信頼できるiOSデータ復元ソフト。バックアップなしでも、iOSデバイス本体、またはiTunes・iCloudバックアップから簡単に画像や動画などのデータを復元
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UltData for iOSをインストールして起動します。接続したいデバイスを選択します。
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デバイスを接続して、「写真」などをスキャンします。
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スキャン結果から、復元したい写真を選択します。復元を実行します。
最後に
MacとiPhoneの同期は、適切に活用することで作業効率を大幅に向上させる便利な機能です。しかし、プライバシーの問題やデータの誤削除リスクなど、デメリットも存在することを理解しておくことが大切です。自分のニーズや使用状況に合わせて、メリットとデメリットを慎重に検討し、最適な同期方法を選択することが重要です。同期を有効にする場合は、定期的なバックアップと併せて、適切な設定管理を心がけましょう。
同期に関する問題が発生した場合は、本記事で紹介した対処方法を順番に試してみてください。それでも解決しない場合は、Tenorshare UltData データ復元ソフトの活用やAppleサポートへの相談も検討してみることをおすすめします。
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MacとiPhoneを同期しない方がいい?iPhoneとMacを連携する方法をご紹介
最終更新日2025-09-30 / カテゴリiPhoneデータ復元
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