iPhoneでiCloud写真にアップロードされない時の原因と対処法

Part1：iCloud写真とは

冒頭でも少し触れましたが、iCloud写真とはお使いのiPhone内の写真データをiCloudと同期してくれる機能です。同じApple IDの機器間で写真データを丸ごと同期するので、iPhoneで撮った写真をiPadで見たり、PCの写真をiPhoneで表示することが可能です。

Part2：iCloud写真のアップロード状況を確認する方法

まずは、iCloud写真で現在アップロードが実行されているのかを確認する方法をご紹介します。iCloud写真のアップロードを実施したくない時の確認に使えますよ。

• 手順1：iPhoneで「写真」アプリを開きます 。画面下のメニューより「写真」をタップします

• 手順2：画面を一番下にスクロールします。 すると最下部に「○○項目をアップロード中」といったメッセージが表示されるので、ここからアップロード状況が確認できます。

Part3：iPhoneでiCloud写真にアップロードされない時の原因

　それではここからは、iCloud写真へのアップロードが上手くいかない場合の原因をご紹介します。複数該当する場合も考えられますので、上から順にご覧くださいね。

原因１：iCloud写真がオフである

iCloud写真は機能のオン/オフが選択できます。機能がオフになっていると、当然iCloud写真によるアップロードは行われません。

原因２：iCloudの空き容量が不足

iCloudの容量は無料版で5GBです。この要用が不足している場合、iCloud写真によるアップロードも行えません。アップロード途中で容量が不足した場合は、失敗として処理されてしまいます。

原因３：Appleサーバーがダウンしている

これはユーザー側の原因ではありませんが、Apple側のサーバーが何らかの原因でダウンしている場合、iCloudを含めたバックアップ全般が利用できない場合があります。

原因４：Wi-Fi接続環境が悪い

iCloudバックアップやiCloud写真は通常Wi-Fi接続状態で行いますが、公共のWi-Fiなどの様に不特定多数が接続する環境では、Wi-Fiの状態が不安定になりがちです。そうすると、バックアップが途中で失敗してしまいます。

原因５：低電力モードになっている

　iPhoneが低電力モードになっていると、iCloud写真によるアップロードに必要な電力が不足し、アップロードが途中で失敗してしまう場合があります。

原因６：iPhoneの空き容量が少ない

iPhoneストレージの容量が不足していたり少なかったりすると、iCloud写真のアップロードが失敗する場合があります。iCloudの処理にはデータを一時退避する余分なストレージが必要になるためです。

原因７：iPhoneのバッテリー残量が少ない

　iPhoneのバッテリー残量が一定以下だと、電力を消費しやすいiCloudバックアップなどの処理が開始されない、途中で止まる、失敗するなどの症状が発生します。

Part4：iCloud写真のアップロードが遅くて進まない時の対処法

続いて、それぞれの原因について、対処法を解説します。詳細な実施手順付きです。また、iCareFoneという写真のバックアップや管理に便利なアプリもご紹介しています。

対処法１：iCloudの代わりにPCからiPhoneへ写真を一括転送する【iCareFone】

はじめに、iCareFoneという便利なiOSデバイス管理ソフトををご紹介します。iCareFoneは写真や動画など、多数のデータを無料でバックアップすることができるアプリケーションで、iCloudやiTunesの代わりに使うことができます。簡単な操作に加えて、バックアップだけでなくデータ復元やデータ整理など幅広い機能を搭載しています。

対応可能なiPhoneのデータ一覧

• 音楽、写真、ビデオ、連絡先、SMS、アプリデータ、メモなど
• パーソナル：連絡先、通話履歴、メッセージ＆添付ファイル、カレンダー、 リマインダー、メモ＆添付ファイル、ブックマーク
• メディア：写真、音楽、ビデオ、ボイスメモ
• アプリデータ：App、App内蔵写真、動画、WhatsApp、Kik、Tango、Viber

• パソコンに転送したい写真や画像を選んで、オプションバーで「エクスポート」をクリックします。

  

  ※右側の「エクスポート設定」ボタンを押すと、写真(画像)の出力形式を設定することができます。対応可能な形式：tif、png、bmp、heic、jpg

  
• 「フォルダの参照」ダイアログが表示されたら、エクスポートする写真の保存先を指定して、「OK」ボタンをクリックします。

  
• iPhoneからパソコンへの写真転送作業が完了するまでしばらくお待ちください。

  

対処法２：iCloud写真がかどうかを確認する

iCloudはWi-Fi経由でバックアップを行いますので、Wi-Fi未接続の状態だとバックアップを行うことができません。しっかりとWi-Fi接続を確認しましょう。

• 手順1：iPhoneで「設定」アプリを開きます。 「ユーザー名」→「iCloud」→「写真」の順にタップして進みます。

• 手順2：画面中央に表示される「このiPhoneを同期」の右のスイッチをタップし、ON(緑色)の状態にすれば完了です。

対処法３：iCloudの有料プランを購入して空き容量を増やす

　iCloudのストレージ容量が足りない場合、有料プランで追加容量を購入しましょう。有料プランの種類と手順は次の通りです。

[ストレージプラン(月間)]:無料(5GBまで)、130円(50GBまで)、400円(200GBまで)、1,300円(2TBまで)

対処法４： Appleサーバーを確認する

　Appleサーバー側に異常があると、iCloud写真のアップロードが正常に動作しません。下記の確認手順を参考に、Appleサーバーの稼働状況を確認しておきましょう。

• 手順1：システム状況ページ(https://www.apple.com/jp/support/systemstatus/)にアクセスします。

• 手順2：一覧表示された項目の中から、「iCloudバックアップ」の欄を確認します左側のインジケーターが緑色であれば正常ですが。赤色の場合は異常状態です(その場合はApple側の復旧対応を待ちましょう)

対処法５：ネットワークを確認する

　Wi-Fiが不安点な状態だとバックアップが失敗してしまいます。しっかりと安定したWi-Fiに接続しましょう。参考までに、下記にWi-Fi接続方法をご紹介します。

対処法６：アップロードの一時停止、再開を繰り返す

　アップロードが全く進まない場合、停止と再開を繰り返すことでアップロードが進行することがあります。下記手順を参考に実施してみてください。

• 手順1：iPhoneで「写真」アプリを開きます 。画面下のメニューより「写真」をタップします。画面を一番下にスクロールします。

• 手順2：最下部に表示された「○○項目をアップロード中」といったメッセージの横にある「一時停止」をタップします。一時停止の表示が「再開」に変わるので、今度は「再開」をタップします。

• 手順3：4と5を繰り返し実施します。

対処法7：「省データモード」の設定状況を確認する

　iPhoneが省データモードだとiCloud写真によるアップロードが停止されてしまいます。アップロードする際はこの省データモードを解除しておきましょう。

• 手順1：1.iPhoneで「設定」アプリを開きます。 「モバイル通信」→「通信のオプション」へとタップして進みます。

• 手順2：画面中央に「省データモード」という表示があるので、右側のボタンを」をタップしてOFF(灰色)状態に変更すれば完了です。

対処法８：iPhoneを再起動する

バックグラウンドなどで多数のアプリが起動していると、バックアップに失敗する場合があります。そのため、バックアップ動作を一度に停止・終了させるには、iPhoneの再起動が簡単で確実です。

まとめ

この記事では、お使いのiPhoneのiCloud写真による写真データのアップロード～同期が失敗する原因とその対策を、いくつかご説明いたしました。アップロード自体が失敗したり、アップロード中に一時停止のまま進まなくなるなど、症状は人それぞれだと思いますが、本記事でご紹介した対処を実施して、iCloud写真を正常に動作するようにしておきましょう。また、ご紹介したiCareFoneというiPhone/iPadデータ管理ソフトを活用すれば、バックアップだけでなく、データ復元やデータ整理にも利用することが可能です。高性能で操作も簡単なので、この機会にぜひご活用くださいね。

関連記事: 【2022最新】iCloudのバックアップができない時の原因と対処法