「LINEに個人情報を抜かれている」——あなたはこの話を聞いて、どう思いましたか?
2026年5月末、精神科医の藤野智哉さんがXに「こっわ!!!LINEがっつりやられてたわ。しかも割と当たってる。」と投稿したことをきっかけに、LINE炎上がSNSで一気に広がりました。パソコン博士TAIKIさんの解説動画は公開から数週間で21万回再生を突破。「LINEの初期設定のまま使っているだけで、子供の有無・学歴・職業・年収まで推測されている」という事実が、多くの日本人に初めて届いた瞬間でした。
この記事では、今まさにXとYouTubeで話題になっているLINE個人情報問題の真相と誤解を整理し、今すぐ見直すべき設定を実際の手順とともに徹底解説します。
LINE個人情報ダダ漏れって本当なの?まず事実と誤解を整理しよう
「ダダ漏れ」という話題、なぜ今こんなに増えているのか
2026年に入り、YouTubeやXで「LINEの個人情報がダダ漏れ」「LINEに会話内容を読まれている」という投稿が急増しています。きっかけのひとつは、2026年5月26日のXでのバズ投稿。その後、YouTubeでも多数の解説動画が公開され、パソコン博士TAIKIさんの動画(2026年6月5日公開)は20万再生を超える大きな反響を呼んでいます。
多くの人が誤解していること
「LINE個人情報問題」と一口に言っても、実は次の4つの異なる問題が混同されています。
多くの人が不安に思っている「会話内容が外部に筒抜けになっている」という状態は、現時点では事実に基づかない誤解です。一方で、「知らないうちに自分の年収や学歴が推定されていた」という問題は完全な事実。このふたつを分けて理解することが大切です。
まずは何が本当で、何が誤解なのかを冷静に整理することから始めましょう。
LINEはどんな情報を取得しているのか?
LINEが取得する可能性のある情報一覧
LINEがユーザーから収集・利用する情報は、思った以上に多岐にわたります。
- 端末情報(機種名・OS・バージョン)
- IPアドレス
- 広告識別子(IDFA・Android広告IDなど)
- アプリの利用履歴(スタンプ購入・公式アカウント登録など)
- 位置情報(許可した場合)
- ウェブ検索・閲覧履歴(Yahoo!との連携含む)
- 決済・購買履歴(PayPay・Yahoo!ショッピング連携)
- 友だち追加した公式アカウントの種類
- LINEニュースの閲覧傾向
「勝手に盗まれている」は誤解
ここで最も重要なのは、これらの情報は「勝手に盗まれている」のではなく、「利用規約や設定への同意に基づいて取得されている」という点です。
LINEをインストールして使い始めた時点で、多くの人が規約の中身を確認せずに「同意」ボタンを押しています。情報の取得そのものは違法でも不正でもなく、仕組みを知らないまま使い続けることが問題なのです。
また、収集された情報はLINEアプリ単体だけでなく、Yahoo! JAPAN・PayPay・Yahoo!ショッピングなどLINEヤフーグループ全体で横断的に活用されています。LINEを見直すなら、Yahoo!側の設定も合わせて確認することが必須です。
なぜ広告が自分の興味にピッタリ表示されるのか?
Xでよく見かける声
「昨日ネットで調べた商品の広告がLINEに出てきた」
「友達と話した内容が広告になった気がする」
「LINEに会話を読まれているとしか思えない」
こうした声は、2026年5月以降のX炎上でも多数見られました。では実際のところ、LINEは何を使って広告を出しているのでしょうか。
広告のターゲティングに使われているもの
2026年5月に物議を醸した「広告表示に利用するデータの設定」では、以下のデータが広告配信に使われています。
属性情報(推定)
- 子供の有無(年齢帯別)
- 最終学歴
- 職業・業種
- 推定年収(「やや高い」「高い」など)
- 配偶者の有無
行動履歴
- 検索した内容
- 位置情報
- 決済・購買履歴
- 広告のクリック履歴
これらは機械学習アルゴリズムが行動データから自動的に推定したものです。たとえば「育児系のLINE公式アカウントを友達追加している→子供がいる可能性が高い」「LINEニュースで金融記事をよく読む→年収が高い層の可能性がある」という具合に、断片的な行動データを組み合わせて人物像をプロファイリングしています。
トーク内容は広告に使われていない
LINEヤフーは公式に「一般のユーザー同士のトーク内容などプライバシーに深く関わる情報は、広告の配信に利用しない」と明記しています。「会話を読まれて広告が出た」という感覚は、実際には友達追加した公式アカウントや閲覧傾向による推定が原因である可能性が高いです。
「トーク内容が読まれている」は現時点では誤解ですが、「自分が想定していなかった情報が精度高く推定されていた」は事実——この区別が重要です。
知らないうちにONになっている設定——今すぐ確認すべき7項目
LINEアプリを開きながら、以下の手順で確認してください。
基本の開き方: ホーム画面右上の「歯車マーク(設定)」→「プライバシー管理」
多くの人が一度も開いたことがないこの画面に、知らないうちにオンになっている設定が複数存在しています。
①プライバシー管理(全体の入口)
「設定」→「プライバシー管理」を開くと、友だち追加設定・メッセージ受信拒否・情報の提供・広告の設定など、LINEのプライバシーに関わる設定が一覧で確認できます。まずここを開くことが出発点。
②情報利用設定(コミュニケーション関連情報)
「プライバシー管理」→「情報の提供」→「コミュニケーション関連情報」
オンになっていると、スタンプ・絵文字の使用状況・通話の発着信履歴などがサービス改善に使われます。トーク本文そのものは対象外とされていますが、気になる場合はオフに。
③広告設定(属性情報・行動履歴)【最重要】
「プライバシー管理」→「広告の設定」→「広告表示に利用するデータの設定」
ここが今回の炎上の核心です。「属性情報」を開くと「子供の有無」「最終学歴」「職業」「推定年収」などが並んでいます。全てオフ(灰色)に切り替えてください。同様に「行動履歴」も全項目オフにすることを推奨します。
④位置情報利用
「プライバシー管理」→「情報の提供」→「位置情報の取得を許可」をオフに。
スマートフォン本体の「設定」→「プライバシー」→「位置情報」→「LINE」でも「アプリ使用中のみ」または「許可しない」に変更しましょう。
⑤ウェブ行動履歴利用
「プライバシー管理」→「広告の設定」内の「ウェブ行動履歴を利用した追跡型広告の受信」をオフに。
外部ブラウザでの閲覧履歴とLINEを紐づける設定です。「LINE内部識別子を利用した追跡型広告の受信」もセットでオフにしてください。
⑥友だち追加設定
「プライバシー管理」→「友だち」→「友だちへの追加を許可」
この設定がオンだと、相手が電話番号を持っているだけで自動的に友達として表示される可能性があります。知らない人からのアクセスを防ぎたい場合はオフに。
⑦連携アプリ・過去データの削除
「プライバシー管理」→「情報の提供」→「情報の削除」
設定をオフにするだけでは過去に収集されたデータが残り続けます。必ず「情報の削除」操作もセットで実施してください。
また「設定」→「アカウント」→「連携中のサービス」から、使っていないアプリの連携も解除しておきましょう。
LINE AIで個人情報は使われるの?
2026年になって急増している疑問
2026年現在、LINEにはAIアシスト機能が搭載され「LINE AI」としてトーク画面上で活用できるようになっています。これに伴い、次のような疑問がXやYouTubeのコメント欄で急増しています。
- 「LINE AIって何?使ったら情報が抜かれるの?」
- 「AIと会話した内容は学習に使われる?」
- 「AI機能をオンにしたまま使っていて大丈夫?」
LINE AIを利用すると何が起きるのか
LINE AIは、トーク画面での文章生成・要約・翻訳などを行う機能です。LINEの公式説明によると——
- AI機能への入力内容はAIの学習には利用しない
- 処理はリアルタイムで行われ、サーバー上に保存されない
ただし、注意点もあります。
- 「サービス向上のための情報利用」に同意している場合、LINE VOOMに投稿したテキストなどが匿名でAI学習に使われる可能性がある
- AI機能の提供のために入力内容がシステム上で処理されることはある
情報利用への同意を確認・撤回する方法
「設定」→「プライバシー管理」→「情報の提供」→「サービス向上のための情報利用」をオフに切り替えることで、AI学習への情報提供を止めることができます。
トーク画面のAIメニューを非表示にするだけでは同意の撤回にはなりません。必ず上記の設定から変更してください。
第6章|LINEヤフー情報漏洩事件は今どうなっている?
約52万件の情報流出問題
2023年10月、LINEヤフーと共通の業務委託先を持つ韓国・NAVERグループの従業員PCがマルウェアに感染。NAVERを経由してLINEヤフーのシステムへの不正アクセスが発生しました。
流出した可能性が確認された情報は、ユーザー情報・取引先情報・従業員情報を合わせて最終的に約52万件超。2024年2月には約7万9,000件の追加流出も判明しました。なお、トーク内容・銀行口座・クレジットカード情報の流出は確認されていません。
行政指導——異例の2度
総務省は2024年3月にLINEヤフーへの行政指導を実施。提出された再発防止策が「不十分」として、同年4月に異例の2度目の行政指導も行われています。指摘の主なポイントは以下の3点でした。
NAVERとの委託関係の縮小・終了に対する具体策が不十分
NAVERのネットワークとの認証基盤分離の完了が2年以上先
資本関係を含むNAVERとの関係見直しが「要請」に留まっている
現在の改善状況(2026年時点)
LINEヤフー公式の発表によれば——
- NAVERへの日本向け事業委託:2025年12月末に終了
- NAVERの技術・システムの利用:2026年3月末に終了
- 残存データの削除:2026年6月末までに完了予定
セキュリティ強化とNAVER依存の縮小は着実に進んでいます。一方で、2025年12月にはLINE公式アカウントのCDN脆弱性(CVE-2025-66373)による情報誤表示問題、2026年4月にはLYPプレミアムのパスワード不具合が新たに発覚するなど、完全な信頼回復にはまだ時間がかかりそうです。
今すぐやるべきプライバシー対策5選
知識だけで終わらせず、今日から実践できる対策を5つにまとめました。
①プライバシー管理を確認する
「設定」→「プライバシー管理」を開き、全項目に目を通しましょう。一度も確認したことがない方は、まずここから。友だち設定・メッセージ受信拒否・情報の提供など、知らずにオンになっている項目が複数見つかるはずです。
②広告利用設定を見直す
「プライバシー管理」→「広告の設定」→「広告表示に利用するデータの設定」へ進み、「属性情報」「行動履歴」「広告トピック」を全てオフに。これだけで、年収・学歴・子供の有無などの推定情報が広告に使われなくなります。
さらに、ブラウザからLINEのオプトアウトページにアクセスし「無効」をタップすることで、より強力なオプトアウトが可能です。
③位置情報を必要時のみ許可
スマートフォン本体の「設定」→「プライバシー」→「位置情報」→「LINE」を「アプリ使用中のみ」または「許可しない」に変更。さらにLINEアプリ内の「情報の提供」→「位置情報の取得を許可」もオフにしましょう。
位置情報は生活パターンに直結する非常に機微な情報です。「常に許可」のままにしている方は、今すぐ変更することを強く推奨します。
④連携アプリを整理する
「設定」→「アカウント」→「連携中のサービス」から、使っていないアプリやサービスの連携を解除しましょう。特にYahoo! JAPANとの連携は情報収集の範囲を大きく広げるため、LINEと別にYahoo!側の広告設定も見直すことが必要です。
⑤不要なデータ利用をオフにする
「情報の提供」→「コミュニケーション関連情報」「LINE Beacon」「写真データの提供(文字認識・アバター用)」などを確認し、使っていない機能はオフに。さらに「情報の削除」からこれまで蓄積されたデータも消去しておきましょう。
【番外編】情報漏洩リスクを意識したあなたへ——「消えたトーク履歴」を取り戻す方法
プライバシー設定を真剣に見直す人ほど、こんな状況に直面することがあります。
- 設定変更の操作中に誤ってトーク履歴を削除してしまった
- セキュリティを高めようとLINEを再インストールしたら、履歴が消えた
- 機種変更・初期化の際にデータ引き継ぎが失敗した
- 情報漏洩が怖くてアカウントをリセットしたが、大事なやり取りも消えた
個人情報を守ろうとした結果、自分にとって大切なデータまで失ってしまう——これは皮肉なことに、セキュリティ意識が高い人ほど陥りやすい落とし穴です。そんなときの解決策が「UltData LINE Recovery 」です。
Tenorshare社が開発したLINE専用データ復元ソフト「UltData LINE Recovery」は、まさにこうした状況のために作られたツールです。
対応するケース:
- 誤削除したトーク履歴の復元
- 機種変更・初期化後のデータ復元
- バックアップなし状態でのスキャン復元
- 保存期限切れの写真・動画・PDFの復元
- LINEアカウント引き継ぎ失敗後の復元
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UltData LINE Recoveryを起動します。復元したいデバイスを接続します。
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復元したいトーク履歴をスキャンし、プレビューを確認します。
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復元したいトーク履歴を復元します。
「個人情報漏洩のリスクはしっかり管理しながら、自分にとって大切なトーク履歴は手元に守りたい」——そのふたつを両立するために、UltData LINE Recoveryは頼もしい存在です。
エンディング|LINEは危険なのか?2026年の正直な結論
「ダダ漏れ」という表現はやや過激です。 ユーザー同士のトーク内容が外部に流出しているという証拠はなく、情報収集の多くは利用規約に基づいた合法的なものです。しかし——自分の情報がどう利用されているか知らないまま使い続けている人が、あまりにも多いのは事実です。
子供の有無・学歴・職業・年収まで推定されていた事実、デフォルトでオンになっていた無数の設定、LINEヤフーが過去に複数回の情報漏洩を起こしてきた事実。これらを知った上で、どこまでLINEに情報を提供するかは、あなた自身が決めることです。大切なのは「LINEを怖がること」ではなく、「仕組みを理解して、自分で設定を管理すること」。
一度もプライバシー設定を確認したことがない方は、今日この記事を読んだあとに、ぜひ設定画面を開いてみてください。ほんの5分で、あなたの情報の使われ方は大きく変わります。プライバシー設定を見直す過程で、もし大切なLINEトーク履歴を誤って消してしまった場合は、UltData LINE Recoveryがバックアップなしでも復元をサポートします。安心して設定の見直しを進めるためにも、ぜひ活用してみてください。