「PDFのグラフだけを画像にしたい」「マニュアルの一部をブログで紹介したい」――そんなときに便利なのが、PDFをJPGやPNGへ変換する方法です。ただ実際にやろうとすると、「どのツールを使えばいい？」「画質は落ちない？」「セキュリティは大丈夫？」と迷う方も多いはずです。

この記事では、パソコンでPDFを画像（JPG/PNG）に変換する5つの方法を比較し、それぞれのメリット・デメリットを解説します。読めば、自分にぴったりの変換方法がすぐにわかります。

Part1. PDFを画像に変換する主な方法早見表

まずは、パソコンでPDFを画像に変換する方法を一覧で見てみましょう。ご自身の目的に合わせて、どの方法が合いそうかイメージしてみてください。

Part2. 【手軽さNo.1】オンライン変換サイトでPDFを画像に変換

もっと簡単でスピーディーなのは、ブラウザだけで完結するオンライン変換サイトを利用する方法です。パソコンでPDFを画像に変換したい場合でも、ソフトをインストールする必要がないため、思い立ったらすぐに使えるのが大きな魅力です。

特に有名なのが「iLovePDF」で、サイトにアクセスして「PDFをJPGに変換」や「PDFをPNGに変換」といったメニューを選ぶだけで、パソコンで直感的にPDFを画像に変換できます。

iLovePDFでPDFを画像に変換する手順

• サイトにアクセスし、「PDF JPEG 変換」機能を選択します。

  

• 変換したいPDFファイルをアップロード（ドラッグ＆ドロップにも対応）します。

  

• 必要な画質を選択してから、「JPG変換」ボタンをクリックします。

  

• 処理が完了したら、変換後の画像ファイルをダウンロードします。

Part3. 【高画質・安全性】パソコン用専門ソフトでPDFを画像に変換する方法

「セキュリティが心配」「せっかくなら高画質で保存したい」という方には、パソコンにインストールして使う専用ソフトがおすすめです。

オフラインで作業が完結するため、情報漏洩のリスクをほぼゼロにできます。また、オンラインツールよりも高機能で、解像度の指定や複数ファイルの一括変換（バッチ処理）など、細かいニーズにも対応できるのが特徴です。パソコンでPDFを画像に変換したい場合にも最適です。

多機能で使いやすい「Tenorshare PDNob」を紹介

数あるソフトの中でも、便利なアプローチで使いやすいのが「Tenorshare PDNob」です。PDF変換専用ソフトではありませんが、搭載されている「スクリーンショット＆OCR機能」により、PDFを高画質な画像として素早く取り出すことができます。

Tenorshare PDNobでPDＦを画像に変換する手順

• パソコンにTenorshare PDNobをダウンロード&インストールしてから、PDNobを起動して、変換したいPDFを開きます。

  
  
  

• メニューから「PDFを画像に変換」機能をクリックします。JPGやPNGなどの画像形式、必要に応じて解像度などを指定します。

  

• また、PDFのページごとに画像として抽出したり、PDF内の画像だけを取り出したり、複数ページをまとめて1枚の画像にすることも可能です。設定完了後、 「変換」ボタンをクリックすれば、PDF全体または指定ページが高画質な画像として保存されます。

  

パソコンでPDFを画像に変換する際、全体ではなく必要な箇所を素早く、高画質・安全に取り出したい場合、この方法が最も効率的で便利です。

関連記事: PDFをJPEG/JPG画像に変換する方法とおすすめツールまとめ

Part4. 【完全無料】OS標準機能を使ってPDFを画像に変換する裏ワザ（パソコン向け）

特別なソフトを使わなくても、WindowsやMacに標準搭載されているスクリ特別なソフトをインストールせず、WindowsやMacに標準搭載されている機能だけでPDFを画像に変換できます。無料で利用できるため、少量ページの変換やちょっとした作業に最適です。ただし、ページ数が多い場合や高画質を求める場合は専用ソフトの併用が効率的です。

Windows：スクリーンショット＋ペイントでJPEG保存

Windowsでは「Snipping Tool（切り取り＆スケッチ）」と「ペイント」を使い、PDFの任意ページを画像化できます。

手順

1. PDFを開き、変換したいページを表示します。
2. 「切り取り＆スケッチ」で範囲をキャプチャします。
3. ペイントに貼り付け、「名前を付けて保存」でJPEG形式にします。

Mac：プレビューアプリで単ページ変換

Mac標準の「プレビュー」を使えば、PDFをJPEGやPNGに変換できます。

手順

1. PDFをプレビューで開きます。
2. 「ファイル」＞「書き出す」を選択します。
3. 「フォーマット」でJPEGまたはPNGを選択します。
4. 画質スライダーで調整し、保存します。

Part5. 【プロ向け】Adobe Acrobat Pro DCを使ってPDFを画像に変換

画質や信頼性で最も優れている方法が、PDFを開発したAdobe社の「Adobe Acrobat Pro DC」を利用する方法です。

このソフトでは、PDFを開き「ファイル」メニューの「書き出し形式」から「画像」を選択するだけで、JPG・PNG・TIFFなどの形式に高画質で変換できます。解像度や圧縮率などの細かい設定も可能で、プロフェッショナルな用途にも十分対応しています。

ただし、Adobe Acrobat Pro DCは月額制の有料ソフトです。日常的にPDFの作成・編集・管理を行うデザイナーやビジネスパーソンには最適ですが、パソコンでたまにPDFを画像に変換する程度の一般ユーザーにはややオーバースペックと言えるでしょう。

この方法は、パソコンで高画質・正確にPDFを画像に変換したいプロ向けの選択肢として覚えておくと便利です。

操作手順

• Adobe Acrobat Pro DCを起動
  パソコンにインストールしたAcrobat Pro DCを開きます。

• PDFファイルを開く
  変換したいPDFをAcrobatで開きます。

• 「書き出し形式」を選択
  上部メニューの「ファイル」→「書き出し形式」→「画像」をクリックします。

• 画像形式を選ぶ
  JPG・PNG・TIFFなど、希望する形式を選択します。

• 詳細設定を行う（任意）
  解像度や圧縮率などの詳細設定を調整可能です。

• 変換を実行
  「保存」をクリックすると、指定形式でPDFが高画質な画像ファイルとしてパソコンに保存されます。

Part6. PDFファイルを画像に変換するに関するFAQ

Q1. PDFをJPGに変換するのは安全ですか？

PDFをJPGに変換する操作自体は危険ではありません。
ただし、使用するツールによって注意点があります：

• オンライン変換サイトの場合、ファイルをサーバーにアップロードする必要があるため、機密性の高い文書には不向き
• パソコンにインストールして使用するソフト（オフラインソフト）なら、外部にデータが送信されないので安全です
• PDFの画質やレイアウトを保持したい場合も、オフラインソフトの方が安心です

Q2. 高画質で変換したい場合のおすすめ方法は何ですか？

高画質でPDFを画像に変換するには、専用のパソコン用ソフトがおすすめです。

• Tenorshare PDNob：簡単操作で高画質変換、複数ページを一括処理可能
• Adobe Acrobat Pro DC：プロ仕様の変換精度で、色味やレイアウトを忠実に再現

オンラインツールでも「高画質オプション」を選べる場合がありますが、処理速度や安定性でオフラインソフトに劣る場合があります

Q3. PDFから画像を抜き出すには？

PDF内の画像だけを抽出したい場合、以下の方法があります：

1. オンラインツール：iLovePDFやSmallpdfなど、一括で画像を抽出可能
2. 専用ソフト：Tenorshare PDNobやPDFelementなどのオフラインソフトで、ページ内の画像だけを選択して抽出可能
3. スクリーンショット：少量の画像なら、Windowsの「切り取り＆スケッチ」やMacの「プレビュー」で手動キャプチャも可能

ポイントとして、画質を重視する場合は専用ソフトでの抽出が最適です。無料で手軽に済ませたい場合はオンラインツールが便利ですが、機密文書には注意しましょう。

まとめ

今回は、パソコンでPDFを画像に変換するための4つの方法を、それぞれのメリット・デメリットと共に詳しくレビューしました。

そして、これらの中間で「安全性」「高画質」「作業の速さ」という複数の要素を高いレベルで両立させたい、賢い選択をしたい方には、「Tenorshare PDNob」が非常にユニークで強力な選択肢となります。PDFを開き、必要な部分をドラッグするだけで高品質な画像として切り出せる手軽さと安全性は、日々の資料作成や情報共有の効率を格段に上げてくれるはずです。