PDFのアクセス制限を解除する方法|編集・コピー・印刷を自由に!

PDFファイルを開いたものの、コピーも編集もできない――そんな経験はありませんか?

デジタル文書のやり取りが当たり前になった現代社会において、PDFはビジネスや日常生活で欠かせない存在です。しかし、時にはパスワードや編集制限がかかっていて、内容のコピーや印刷、編集ができないケースもあります。逆に、自分のPDFファイルに閲覧や編集の制限を加えたい場面もあるでしょう。

本記事では、PDFファイルのアクセス制限を解除する方法と、PDFに新たに保護を設定する方法について詳しく解説します。

︎Part1.PDFアクセス制限の概要と対処の必要性

PDFファイルには、情報の機密性を守るために様々な制限が設けられることがあります。具体的には、閲覧パスワード、編集制限、印刷制限、コピー制限などがあります。こうした制限は情報保護に役立つ一方で、正当な理由があるにもかかわらず作業が妨げられることもあります。

例えば、以下のような状況でPDFのアクセス制限の解除が必要になることがあります:

  • パスワードを忘れた自分のファイルにアクセスしたい
  • 許可を得て資料を編集・加工する必要がある
  • 業務上必要な資料を印刷したい

一方で、以下のような場合にはPDFに適切な保護設定を行うことが重要です:

  • 個人情報や機密情報を含む文書を共有する
  • 著作権で保護されたコンテンツの不正使用を防止する
  • 文書の改ざんを防止する

︎Part2.PDFアクセス制限の種類

PDFファイルに設定される主な制限には、以下のようなものがあります:

  • 1. パスワード保護
    「文書を開くパスワード」と「権限パスワード」の2種類があります。前者はファイル自体の閲覧を制限し、後者は特定の操作(編集、印刷など)を制限します。
  • 2. 編集制限
    文書の内容変更を禁止する制限です。テキストの追加・削除・修正などができません。
  • 3. 印刷制限
    文書の印刷を禁止したり、低解像度での印刷のみを許可したりする制限です。
  • 4. コピー制限
    テキストや画像のコピーを禁止する制限です。
  • 5. 署名制限
    電子署名の追加や変更を制限するものです。

これらの制限は状況に応じて解除したり、逆に設定したりする必要があります。

︎Part3.PDFアクセス制限を解除する方法3つ

PDFファイルにコピーや印刷、編集などの制限がかかっている場合、正しく内容を扱うためには、その制限を解除する必要があります。ここでは、代表的な3つの方法を詳しくご紹介します。

1.オンラインツールを使用してPDFアクセス制限を解除する方法

もっとも手軽な方法のひとつが、インターネット上にあるオンラインPDF制限解除サービスを利用することです。WebサイトにPDFファイルをアップロードし、数クリックで制限を解除できるサービスがいくつか存在します。

iLovePDFを使用する場合

Step1.iLovePDFの「PDF ロック解除」ページにアクセスします。

iLovePDFでPDFアクセス制限を解除する

Step2.「PDFファイルを選択」ボタンをクリックし、解除したいPDFファイルをアップロードします。

iLovePDFで解除したいPDFファイルをアップロード

Step3.PDFがパスワードで保護されている場合、パスワードの入力を求められます。正しいパスワードを入力してください。

iLovePDFでPDFパスワードを入力

Step4.「送信」ボタンをクリックします。

Step5.処理が完了したら、解除されたPDFファイルをダウンロードできます。

注意点:

  • iLovePDFでも、パスワードで保護されたPDFの解除には正しいパスワードの入力が必要です。
  • アップロードされたファイルは処理後2時間以内に自動的に削除されます。

メリット:

  • ソフトのインストール不要
  • ブラウザ上で完結
  • 無料で利用可能なものも多い

デメリット:

  • セキュリティリスクが最大の懸念。特に、個人情報や企業の機密情報が含まれるファイルを外部サイトにアップロードするのは非常に危険です。
  • ファイルサイズやページ数に制限がある場合もあります。

安全性を重視する場合や、機密性の高いファイルには向いていません。

2.Adobe Readerの「編集」メニューから保護モードを解除する方法

PDFの保護モードは、セキュリティを強化するために有効な機能ですが、場合によっては編集や操作の妨げになることもあります。Adobe Readerを使っている場合、保護モードは「編集」メニューから解除できます。

ただし、保護モードを解除するとセキュリティが低下する恐れがあるため、必要な場合のみ行いましょう。再度有効にするには、同様の手順で再設定が必要です。

以下に、Adobe Readerで保護モードを解除する手順を説明します。

Step1.Adobe Readerを起動します。

Step2.上部メニューの「編集」をクリックします。

Adobe Readerの「編集」メニューから保護モードを解除する

Step3.表示されるメニューから「環境設定」を選択します。

「環境設定」を選択

Step4.左側のリストから「セキュリティ(拡張)」を選びます。

「セキュリティ(拡張)」を選ぶ

Step5.サンドボックスによる保護」の項目内にある「起動時に保護モードを有効にする」のチェックを外します。

起動時に保護モードを有効にする

Step6.確認のダイアログが表示されたら、「はい」をクリックして完了です。

保護モードを解除完了

3.PassFab for PDFによるPDF制限解除

多くのPDF制限解除ツールの中でも、PassFab for PDFは高い成功率と使いやすさで注目されています。

PassFab for PDFの主な特徴と利点
  • 直感的なインターフェースで操作が簡単
  • 「文書を開くパスワード」と「権限パスワード」の両方を解除可能
  • バッチ処理機能で複数のPDFを一度に処理
  • 高速な処理速度でスムーズな作業が可能
  • WindowsとMacの両方に対応

PassFab for PDFの使用方法

  • ソフトウェアのダウンロードとインストール
    公式サイトからPassFab for PDFをダウンロードし、インストールします。

  • 解除モードの選択
    「PDFの編集制限を解除」モードを選択します。

    PDFの編集制限を解除
  • PDFファイルの追加
    ファイルを追加して、処理したいPDFファイルを選択します。

  • 解除処理の開始
    「解除する、取り除く」ボタンをクリックして処理を開始します。パスワード解除の場合は解読方法を選択できます。

    PassFab for PDFによるPDF制限解除
  • 解除されたファイルの保存
    制限が解除されたPDFファイルを保存します。

    制限が解除されたPDFファイルを保存

これらの手順で、以前はアクセスできなかったPDFファイルの閲覧や編集が可能になります。

︎Part4.セキュリティ対策も重要!Tenorshare PDNobでPDFに保護をかけよう

PDFファイルのアクセス制限を解除できたら、次は「再保護」が必要です。重要な書類や個人情報を含むPDFは、第三者の閲覧・編集・コピーを防ぐためにしっかりとパスワード保護や編集制限を設定するべきです。

そこでおすすめなのが、Tenorshare PDNobです。これはPDF編集・作成・保護など、複数の機能を1つにまとめたオールインワンPDF管理ソフトです。

Tenorshare PDNobでPDFに保護をかけよう

Tenorshare PDNobの主な機能

機能 詳細
PDFファイルのパスワード保護機能 他人が勝手に開いたり編集できないよう、閲覧パスワードと編集パスワードの両方を設定できます。
PDFの暗号化設定 AES256ビット暗号化に対応し、高度なセキュリティで機密文書を保護します。
テキスト・画像・ページの編集機能 PDF内の文章を直接編集したり、画像や注釈を追加可能。Word感覚でPDFを扱えます。
PDFの結合・分割・圧縮・変換 ファイルサイズの最適化や複数PDFの統合、PDFからWord/Excel/PPT/画像への変換もサポート。
電子署名・透かし追加機能 自社名や著作権保護のために、PDFに透かしや電子署名を加えることも可能です。

✨ AI PDF保護機能の特徴:

  • 複数の保護レベル:閲覧制限、編集制限、印刷制限など柔軟に設定可能
  • 高度な暗号化:最先端のAES-256暗号化を採用し、機密データを保護
  • 権限の細かな管理:ユーザーごとに異なる権限を設定可能
  • 透かし自動追加:不正コピー防止のための透かしを自動的に追加
  • 一括処理対応:複数のPDFファイルに一度に保護設定が可能

Tenorshare PDNobでパスワード保護のかけ方(操作手順)

  • Tenorshare PDNobをインストールして起動します。

  • メイン画面で「PDFを開く」を選択し、保護したいPDFを読み込みます。

    保護したいPDFファイルを開く
  • 上部メニューから「保護」タブをクリックして、「暗号化」を選択し、閲覧用/編集用のパスワードを入力します。

    PDF保護
  • 暗号化方式を選択(通常はAES256推奨)してから、「保存」ボタンをクリックしてOKです。

    ※この操作で、第三者が勝手にファイルを開くことができなくなります。

︎Part5.PDFセキュリティに関する注意点

PDFの制限解除や保護設定を行う際には、以下の点に注意する必要があります:

PDFセキュリティ使用時の注意点:

  • 法的・倫理的考慮事項
    著作権で保護された資料や、権利者の許可なく制限が設けられている文書の制限を解除することは、法律違反になる可能性があります。制限解除は自分が正当な権利を持つファイルや、適切な許可を得ている場合にのみ行いましょう。
  • バックアップの重要性
    制限解除や保護設定を行う前に、オリジナルファイルのバックアップを取っておくことが重要です。万が一の失敗に備えて、作業前には必ずバックアップを作成しましょう。
  • 適切なパスワード管理
    PDFに設定するパスワードは、十分に強力で、かつ覚えやすいものを選びましょう。また、パスワードは安全な方法で保管し、必要に応じて定期的に変更することをお勧めします。

︎まとめ

PDFアクセス制限を解除する方法は、状況に応じて複数ありますが、安全性と使いやすさを兼ね備えたPassFab for PDFの利用は特におすすめです。

PDFのアクセス制限を解除するのも大切ですが、その後のセキュリティ対策も同じくらい重要です。Tenorshare PDNobを使えば、誰でも簡単にPDFファイルを編集・保護できるため、情報漏洩リスクを最小限に抑えることができます。

大事なファイルを扱うときは、「解除したら終わり」ではなく、「再保護」で安心・安全な管理を心がけましょう。

AI搭載のPDF編集ソフト‐PDNob PDF Editor
  • スマートAI: PDFの読み取りから要約、インサイト抽出までを従来より300倍の速さで実現。
  • フォーマット変換: PDFをWord、Excel、PowerPoint、画像、PDF/A、テキスト、EPUBなど、30種類以上の形式に変換可能。
  • PDF編集: テキスト、画像、透かし、リンク、背景の編集に加え、PDFの結合や保護など100以上の編集機能を搭載。
  • PDF注釈: ステッカー、ハイライト、アンダーライン、図形、スタンプなど、200種類以上の多彩な注釈ツールを提供。
  • OCR機能: スキャンしたPDFを99%の精度で、編集や検索が可能なデータに変換。

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