PDFに文字を入力・編集する方法|無料ツールからフォント変更まで解説
「送られてきたPDFの申込書に文字入力したい」「書類の内容を少しだけ修正したい」と思ったのに、キーボードを打っても反応がなく、困ってしまった経験はありませんか?Wordファイルのように簡単にはいかないPDFの編集は、多くの人がつまずくポイントです。
しかし、ご安心ください。PDFに文字を入力したり、内容を編集したりする方法は、実はたくさんあります。
この記事では、PDFに文字を入力するさまざまな方法を、無料の手段から高度な編集ツールまで網羅的に紹介します。この記事を読み終える頃には、PDFの文字入力・編集に関する悩みはすっかり解消されているはずです。
︎Part1. 直接入力可能なPDFと不可なPDFの違い
まず、なぜあるPDFは文字入力ができて、他のPDFはできないのか、その根本的な違いから理解しましょう。PDFファイルには、大きく分けて2つの種類があります。
フォーム対応PDF vs. スキャンされた画像PDF
フォーム対応PDFは、作成者が意図的に入力欄を設けたPDFです。アンケートや公的な申請書などでよく見られ、クリックするとカーソルが表示されて直接キーボードで文字を入力できます。これは、ファイル内部にテキスト情報と入力フィールドの情報が保持されているためです。
一方、スキャンされた画像PDFは、紙の書類をスキャナーで読み込んで電子化したものです。画面上では文字に見えますが、データとしては一枚の「画像」として扱われています。そのため、写真の上に文字を書こうとしてもできないのと同じで、通常のテキストツールでは文字を認識できず、直接入力や編集を行うことができません。
この違いを理解することが、適切なツールを選ぶための第一歩となります。
︎Part2. 無料でPDFに文字を入力する4つの方法
ここでは、既存のPDFに文字を追記したい場合に役立つ、無料で手軽なPDFに文字を入力する方法を4つご紹介します。「フォームへの記入」や「簡単な注釈の追加」など、PDF編集で文字入力をしたいときに最適です。
方法1:【一番手軽】Microsoft Edgeの「テキストの追加」機能
Windows 10や11をお使いなら、追加のソフトをインストールすることなく、標準搭載のブラウザ「Microsoft Edge」でPDFに文字入力ができます。
Step1. PDFファイルを右クリックし、「プログラムから開く」 > 「Microsoft Edge」を選択します。
Step2. 上部に表示されるツールバーから「テキストの追加」(「T」のアイコン)をクリックします。

Step3. 文字を入力したい場所でクリックするとテキストボックスが現れるので、文字を入力します。文字の色やサイズも変更可能です。

Step4. 入力が終わったら、右上の「保存」アイコンをクリックして完了です。

方法2:【Webで完結】オンラインPDF編集ツールを利用する
ソフトのインストールが不要で、ブラウザさえあればどこでも利用できるのがオンラインツールの魅力です。iLovePDFやSmallpdfなどが有名で、PDFファイルをアップロードするだけで直感的にテキスト入力ができます。
オンラインでPDFに文字を入力する手順(共通の流れ)
Step1. サイトにアクセスして機能を選ぶ
iLovePDFやSmallpdfなどのPDF編集サイトにアクセスし、「PDFを編集」などの機能を選びます。

Step2. PDFファイルをアップロード
「ファイルを選択」ボタンをクリックしてPC内のPDFを選ぶか、ドラッグ&ドロップでアップロードします。

Step3. 文字を入力・編集
PDFが表示されたら、編集ツールの「テキスト追加(Tマーク)」を選択。文字を入れたい場所をクリックして入力します。フォントや色の変更もできます。

Step4. 保存してダウンロード
編集が終わったら、「PDF編集」ボタンをクリック。処理後に表示される「ダウンロード」ボタンを押して、新しいPDFを保存します。
メリット:
- インストール不要で手軽に始められます。
- ファイルを一度サーバーにアップロードするため、個人情報や機密情報を含む書類での利用は慎重に判断する必要があります。
注意点:
- Windows、Mac問わず、どのデバイスからでも利用できます。
- 無料版では、1日に利用できる回数やファイルサイズに制限がある場合があります。
方法3:【Macユーザー向け】標準アプリ「プレビュー」を活用する
Macユーザーであれば、標準搭載されている「プレビュー」アプリで簡単にPDFへの文字入力が可能です。
Step1. PDFファイルをダブルクリックして「プレビュー」で開きます。
Step2. 「マークアップツールバーを表示」(ペンのアイコン)をクリックします。
Step3. 表示されたツールバーから「テキスト」(四角に囲まれたTのアイコン)を選択し、文字を入力します。
方法4:【スマホで入力】専用アプリでいつでもどこでも
外出先で急にPDFへの記入が必要になった場合は、スマートフォンのアプリが便利です。App StoreやGoogle Playで「PDF 編集」などと検索すれば、多くの無料アプリが見つかりますが、ここでは特に代表的で信頼性の高い3つのアプリをご紹介します。
1. Adobe Acrobat Reader
PDFの開発元であるAdobeの公式アプリ。無料でも「コメント」機能を使ってテキスト入力やハイライトなどの注釈が可能です。フォーム入力や手書きサインにも対応。動作が安定していて信頼性が高いのが魅力です。
2. Foxit PDF Editor
Adobeの代替として人気の高いアプリ。テキスト追記・注釈・スタンプ追加など編集機能が豊富で、操作もわかりやすいです。Google DriveやOneDriveとの連携もスムーズで、複数端末での編集にも便利です。
3. GoodNotes(iOS向け)
ノートアプリとして有名ですが、PDF編集にも対応。好きな場所にテキストボックスを置いて入力でき、レイアウトの自由度が高いのが特徴。Apple Pencilによる手書きメモと併用したいiPadユーザーにおすすめです。
︎Part3. 【応用編】スキャンしたPDFも文字編集できる!OCR機能で課題を解決
Part2で紹介した方法は、あくまで文字を「追記」するものでした。では、Part1で解説した「スキャンされた画像PDF」の文字を修正したり、既存の文章を書き換えたりしたい場合はどうすればよいのでしょうか。
そんな高度なPDF編集を実現するのが、専門のPDF編集ソフトです。特に、Tenorshare PDNobは、その強力な機能でこの課題を解決します。

PDF編集ソフトTenorshare PDNobの最大の特徴は、OCR(光学的文字認識)機能を搭載している点です。OCRとは、画像データの中から文字を識別し、編集可能なテキストデータに変換する技術のこと。つまり、これまで編集を諦めていたスキャンPDFでも、まるでWord文書のようにテキストを直接選択し、修正・削除・追加ができるようになるのです。
Tenorshare PDNobでできること:
- OCRによる画像PDFのテキスト化と編集
- 既存テキストの直接的な編集(誤字脱字の修正など)
- フォントの種類、サイズ、色の変更
- 画像の追加、削除、サイズ変更
- ページの追加や削除
Tenorshare PDNobでスキャンしたPDFに文字を入力・編集する手順
Tenorshare PDNobをインストールして起動し、編集したいPDFファイルを開きます。
OCR機能が自動的に働き、画像内の文字が認識されます。
上部メニューから「編集」モードを選択し、修正したいテキストをクリックして直接キーボードで入力・編集します。
編集が完了したら、ファイルを保存します。
このように、Tenorshare PDNobを使えば、PDF編集の幅が格段に広がり、あらゆる種類のPDFに文字入力や修正を加えることが可能になります。
︎Part4. PDFの文字入力・編集に関するよくある質問(FAQ)
Q1. オンラインツールの安全性は大丈夫?
A. 多くの信頼できるオンラインツールは、通信を暗号化(HTTPS)したり、アップロードされたファイルを一定時間後に自動削除したりするポリシーを設けています。しかし、リスクがゼロとは言えません。利用規約やプライバシーポリシーを確認し、特に個人情報や会社の機密情報が含まれるPDFファイルでの利用は避け、オフラインで作業できるデスクトップソフトの利用を推奨します。
Q2. パスワードで保護されたPDFは編集できますか?
A. PDFのパスワードには2種類あります。ファイルを開くための「閲覧パスワード」と、印刷や編集などの操作を制限する「権限パスワード」です。権限パスワードによって編集が制限されている場合、原則としてそのパスワードを入力しない限り編集はできません。
Q3. 無料ツールと有料ツールの決定的な違いは何ですか?
A. 主な違いは「機能の豊富さ」「編集の自由度」「サポート体制」の3点です。有料ツールは、無料ツールにはないOCR機能、複数ファイルを一括で処理する機能、より高度なセキュリティ設定などを備えています。また、レイアウトを崩さずに精密な編集が可能で、困ったときのサポートも充実している点が大きなメリットです。
︎まとめ
今回は、PDFへの文字入力と編集の方法を、基本的なものから応用的なものまで幅広くご紹介しました。最後に、あなたの目的に合った最適な方法を整理しましょう。
- 申込書への記入や簡単な注釈の追加が目的なら、Microsoft EdgeやMacのプレビュー、手軽なオンラインツールで十分対応できます。
- スキャンした書類の文字を修正したい、既存の文章を本格的に編集したいという場合は、OCR機能を搭載し、直感的な操作が可能なTenorshare PDNobのような高機能デスクトップソフトが最も強力な解決策となります。
PDFの編集は、もう難しい作業ではありません。この記事を参考に、あなたのPDF作業をよりスムーズで快適なものにしてください。
- スマートAI: PDFの読み取りから要約、インサイト抽出までを従来より300倍の速さで実現。
- フォーマット変換: PDFをWord、Excel、PowerPoint、画像、PDF/A、テキスト、EPUBなど、30種類以上の形式に変換可能。
- PDF編集: テキスト、画像、透かし、リンク、背景の編集に加え、PDFの結合や保護など100以上の編集機能を搭載。
- PDF注釈: ステッカー、ハイライト、アンダーライン、図形、スタンプなど、200種類以上の多彩な注釈ツールを提供。
- OCR機能: スキャンしたPDFを99%の精度で、編集や検索が可能なデータに変換。
PDFに文字を入力・編集する方法|無料ツールからフォント変更まで解説
最終更新日2025-06-27 / カテゴリPDF編集
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