DXFファイルとは?PDFへの変換方法と編集のコツ【初心者向けガイド】
DXFファイルを閲覧・編集するには、専用のアプリやソフトのインストールが必須です。
一方PDFは、特別なアプリケーションやソフトを必要とせずとも誰でも使え、便利ながらセキュリティ面も担保できるでしょう。
本記事では、DXFファイルの概要や開き方、PDF変換するメリットとその方法について解説します。
︎Part1. DXFファイルとは何か?
DXFファイルとはDrawing Exchange Formatの略で、Autodesk社によって開発されたCADで図面作成する際に用いられるファイル形式を意味します。
コンピューター上で製図作業を行うCADに特化しており、実際に2Dや3D製図が可能です。建築設計やアパレルのパターン作成、システム開発など多岐に渡る業界で使われています。
DXFファイルにおける最大の特徴は、ファイルの互換性の高さです。
CADにはいくつかの種類がありますが、多くのシステムやソフトには互換性がなく、同一のソフトであってもバージョンが違っていればファイルが開けません。
DXFは図面の共有を目的として作られており、さまざまなソフトと互換性があります。
もちろんバージョンが違っていても問題なくファイルが開けるため、違うCADソフトを使うメンバー同士で共有しながら作業するのも可能です。
︎Part2. DXFファイルを開くには?
DXFファイルを開く方法は、専用のDXFビュアーソフトで読み込むか、Adobe Illustratorのようなアプリケーションソフトを使って読み込むか、PDFに変換するかのいずれかです。
ここでは、WindowsOSとMacOSのそれぞれでファイルを開く方法と、無料&有料のDXFファイルビュアーソフトを紹介します。
1. WindowsでDXFを開く方法

WindowsOSでDXFを読み込むなら、Windows専用アプリのDXF Viewer Freeを使います。
このアプリはCADソフトで作成された図面を読み込むための無料アプリです。
幅広いAutoCADファイルの閲覧が可能で、DWG、DWF、DXF などといったファイル形式にも対応しています。
2. MacでDXFを開く方法

MacOSでDXFを読み込むなら、eDrawings Viewer for Macを使います。
eDrawings Viewer for Macの提供元はSOLIDWORKS社で、DXFファイルのほか、eDrawings ファイルはもちろんDXFファイルの閲覧が可能です。
データを高圧縮した2D・3D形式で共有でき、SOLIDWORKSはもちろんAutoCADのファイル形式に対応しています。
3. DXFファイルを開くためのおすすめ無料&有料ビューアソフト
無料または有料のDXFビュアーソフトには、AutoCADやLibreCADがあります。
3-1.AutoCAD

AutoCADはオンラインで利用できるビューアーソフトで、DWGファイル形式の編集、マークアップ、共有が可能です。
DWGファイルをGoogleやMicrosoftofficeのドライブに保存すれば、ブラウザやアプリ経由で簡単に操作できます。
【無料版】
- 期間中(15日ないし30日)すべての機能が利用できる
【有料版】
- 期間の制限なくすべての機能が利用できる
3-2.LibreCAD

LibreCADは、2Dの製図に特化したファイルビュアーでありWindowsやMacはもちろんLinuxのOSでも利用可能です。
主にサーバーOSとして利用されるUNIXをベースに設計されています。
動作が軽いため、さほどスペックの高くないデバイスでも問題なく使えるでしょう。
【無料版】
- 提供されるのは無料版のみ
【有料版】
- ー
︎Part3. DXFファイルからPDFへの変換が必要な理由【メリット】
DXFファイルを開くのにPDFを使うと、互換性が向上します。開く方法でも紹介した通り、DXFファイルの閲覧にはいくつかのビュアーソフトやアプリケーションを使えば可能です。
しかし、根本的にそういったソフトやアプリを所持していなければなりません。PDFならソフト・アプリケーションのいずれがなくともデータを開けます。
データ形式も小さく、メールへの添付やクラウド管理など、共有と保存がより簡単です。高解像度なので、フォントや線が印字されないといった印刷の崩れもありません。
また、PDF変換はセキュリティ面においても利点があります。パスワードをかけてデータを保護したり、デジタル署名をいれられたりと、データの保護もより簡単にできるでしょう。
PDF変換の主なメリット:
- 汎用性:どのデバイスでも閲覧可能
- セキュリティ:パスワード保護やデジタル署名機能
- 圧縮性:ファイルサイズの最適化
- 印刷品質:高解像度での印刷が可能
︎Part4. DXFファイルをPDFに変換する方法
DXFファイルをPDFに変換する方法として、AutoCADを使った方法と無料のオンラインコンバーターを使った方法を紹介します。
方法1. AutoCADを使用した変換方法
AutoCADは、Autodesk社の公式ウェブサイトからダウンロードします。
まず、無料ダウンロードでは利用目的を選択したのち、必要な情報を入力しましょう。ファイルを実行してAutoCADをインストールすれば使えます。

DXFファイルをPDFに変換するには、印刷を経由する方法があります。
対象となるレイアウトを選んで[印刷]のボタンを押下、そこから画面上部にある[プリンタ/プロッタ]でAutoCAD PDF(General Documentation).pc3をクリックしてください。

そこからPDFオプションを選択し、画面右下にある「フォントの取り扱い」で[すべての文字をジオメトリへ変換]にチェックを入れてください。

この時、[図面内で使われているフォントをキャプチャ]のチェックを外しましょう。そこから[印刷]ダイアログボックスにて[印刷スタイルテーブル]でmonochrome.ctbをクリックしてください。
[印刷ファイルを参照]ダイアログボックスを開いて[保存]を押下すればPDFファイルが保存できます。
方法2. 無料のオンラインコンバーター

Convertio / ファイルコンバーターは、オンラインで使える無料のデータ変換サービスです。画像や動画といったオーディオ変換に特化しています。
変換手順は簡単で、ファイルを選ぶをクリックして変換したいデータを選びます。
変換形式はプルダウンで選択でき、一度に複数のデータを変換可能なのも魅力的です。

方法3. 専用ソフトウェアを使用した変換

Adobe illustratorような専用のCAD変換ソフトウェアを使用すれば、DXFファイルをより高品質でPDFに変換することができます。
やり方は、メニューバーの[ファイル]から[開く]を選び、対象となるDXFファイルデータを読み込みましょう。
保存する際にPDFに変換すれば、簡単にDXFファイルをPDFに変換できます。

︎Part5. PDFに変換した図面を編集・加工するには?おすすめの方法と便利なツール

PDFに変換したデータを、編集したり加工したりするツールはたくさんあります。無料のものもたくさんありますが、高性能なものを選べばコンピュータにもそれだけのスペックが求められるでしょう。
また、無料版だと機能が制限されるケースも多く、結局、有料版にする必要があるなど手間とコストがかかってしまうのが実情です。
そこで、おすすめしたいのがTenorshare PDNobです。
Tenorshare PDNobの主な機能:
- テキスト編集:PDFファイル内のテキストを直接編集可能。フォントやサイズの調整も自由。
- 注釈・マークアップ:ハイライト、コメント、スタンプなどを使ってPDFに注釈を追加。
- ページ管理:ページの回転、削除、挿入、並べ替えなどが簡単に実行可能。
- フォーム作成:入力可能なフォーム(テキストボックス、チェックボックスなど)を作成・編集。
- OCR機能:スキャンされたPDFや画像からテキストを自動認識・抽出。
- セキュリティ:パスワードによるPDF保護や、暗号化設定が可能。閲覧や編集の制限も設定できる。
- AI機能:要約や翻訳、文章提案、質問応答などのAI機能を搭載し、PDF作業をスマートかつ効率的にサポート。
Tenorshare PDNobでPDFファイルを編集する方法
-
公式サイトからTenorshare PDNobをダウンロードしてインストール
-
PDNob PDF編集ソフトをダウンロードしたのち、画面左上の[PDFを開く]をクリックします。
-
編集機能を利用して、テキストの編集やステッカーを貼るなど必要な操作をします。
-
作業完了後、保存すれば簡単に編集したPDFデータを保存できます。
︎まとめ
DXFファイルとは互換性の高いCADに特化したファイル形式です。
DXFファイル単体でも異なるCADシステムごとでデータが利用できますが、PDFに変換すれば特別なアプリケーションやソフトをインストールせずとも作業できます。編集ツールはご自身が普段から利用しているデバイスやOS、目的に応じて選びましょう。
また、PDF編集ツールにはさまざまなものがありますが、高性能かつ無料で使えるものとなると数は限られます。Tenorshare PDNobは、より直感的な作業が可能で、個人利用はもちろんビジネス文書を作成する際も重宝するでしょう。PDF編集、変換、注釈など200以上のツールが利用でき、DXFファイルから変換したPDFの編集作業を一つのソフトで完結させられます。
- スマートAI: PDFの読み取りから要約、インサイト抽出までを従来より300倍の速さで実現。
- フォーマット変換: PDFをWord、Excel、PowerPoint、画像、PDF/A、テキスト、EPUBなど、30種類以上の形式に変換可能。
- PDF編集: テキスト、画像、透かし、リンク、背景の編集に加え、PDFの結合や保護など100以上の編集機能を搭載。
- PDF注釈: ステッカー、ハイライト、アンダーライン、図形、スタンプなど、200種類以上の多彩な注釈ツールを提供。
- OCR機能: スキャンしたPDFを99%の精度で、編集や検索が可能なデータに変換。
DXFファイルとは?PDFへの変換方法と編集のコツ【初心者向けガイド】
最終更新日2025-05-20 / カテゴリPDF変換
(0 票、平均: 5.0 out of 5 )
(クリックしてこの記事へコメント)